漫画 D-09構図・カメラ
三分割・余白・画面の重心
別名: 三分割法、ルッキングルーム、ヘッドスペース
主役を画面の中央から少しずらし、視線の先や頭上の余白を調整して、安定・緊張・意志を画面配置で伝える考え方。
どういう技法か
画面を縦横に三等分する線を目安に主役を置く三分割法と、人物のまわりの空白の取り方をまとめた考え方である。人物の視線の先に空間(ルッキングルーム)を広く取ると前向きな意志が、狭く取ると行き詰まりや背後からの圧力が出るとされる。画面の中央やや上は視線が集まりやすく、三角形の配置は安定感を、斜めの配置は動きを生むとも説明される。
なぜ効くのか
読者の目は画面の空白と密集の差、そして人物の視線の向きに引かれる。視線の先に余白があれば、読者の目も同じ方向へ進み、人物の意図を追う。余白が狭いと窮屈さが生まれ、心理的な圧迫として感じられる。中央に置くと安定するが、動きが止まって見える。配置は感情の方向を示す道具になる。講座でも、余白を詰めると迫力が、広げると上品さが出ると説明される。
やり方
- 主役の顔を三分割線の交点付近に置き、中央から外す
- 人物が見る方向・進む方向に余白を多めに取る
- 不安や圧迫を出すときは、視線の先を狭く、背後を広く取る
- 吹き出しを置く余白も、構図を決めるこの段階で確保する
使いどころ
一枚絵に近い大ゴマ、人物一人のコマ、心情を配置で語りたい場面。吹き出しの位置を先に考えたいときにも有効。複数人を並べるときは、均等に置くか、ずらして一人を目立たせるかも配置で決まる。
やりすぎ・失敗
法則を当てはめるだけでは意味が生まれない。何を伝えたいかから配置を決める。余白を取りすぎると絵が寂しく、吹き出しで埋めると余白の意図が消える。一律に三分割線へ置くと画面が型にはまる。
AIコミックでの使い方
発注書に「人物は画面右3分の1に置き、左向き。左側は空と余白を広く(吹き出し用)」と置き場所と空ける場所を書く。生成画像は人物が中央に来やすいので、位置の指定は明確に。layout JSON の吹き出し位置と、発注書で空けた余白の位置を一致させる。
この技法を使ったAIコミック
まだありません。
出典
- イラスト構図の基本とテクニック:魅力的な絵を描くコツを徹底解説!
三分割法、三角配置の安定、斜めの動感、中央やや上に視線が集まる
- 目線と人物配置を考えて行う!効果的な演出テクニック
ルッキングルームとヘッドスペースで意志や圧力を表す
- 【構図】キャラクターに迫力を出す見せ方のコツ
余白を詰めると迫力、広げると上品さが出るという説明