漫画 A-02構成・ネーム
ページ配分と起承転結
別名: ページ割り、構成配分
1話のページ数を「起・承・転・結」にどう割り振るかを先に決め、見せ場が後半の良い位置に来るように組む考え方。
どういう技法か
1話の総ページ数を、導入(起)、展開(承)、山場(転)、結末(結)に振り分けて構成する方法である。小学館の新人向け講座では、32ページ読切の配分例として題材ごとに異なる数字を示しつつ、決まった公式はないと説明している。山場は全体のやや後半に置き、最も強いエピソードや仕掛けをそこで使う。結末は読後感を決める部分とされる。CLIP STUDIO公式の8ページ作例では、1ページ目で前提を示し、6ページ目の山場に向けて各ページの役割を割り振っている。
なぜ効くのか
読者の関心は、状況がわかった後に高まり、山場で頂点に達する。導入が長いと山場までに離脱が起き、山場が早すぎると後半が失速する。ページ単位で役割を決めておくと、1ページに詰め込みすぎたり、逆に何も起きないページが続いたりするのを防げる。短い作品ほど1ページの比重が大きく、配分の誤差が目立つ。配分を先に決めることは、ページ数の制約の中で話を削る判断の基準にもなる。
やり方
- 総ページ数を確認し、山場を置くページを先に決める(全体のやや後半)
- 導入は短くし、1〜2ページで主人公と状況と目的が分かるようにする
- 展開部では新しい事実を段階的に出し、読者の予想を一度は裏切る
- 結末には人物の「その後」を示す余白のページを残す
- 各ページの役割を1行で書き出し、役割が重複するページを統合する
使いどころ
読切や、ページ数が固定された連載の各話の構成時に使う。プロットからネームに移る前、ページ数に対して話の量が多すぎないかを確かめる段階で特に有効である。話が長くなりすぎた時に、どこを削るかを決める基準としても使える。
やりすぎ・失敗
配分を公式のように守ろうとして、話に合わない型へ押し込むのは逆効果である。導入で世界観の説明を長く続ける、山場の直後に説明を足す、結末を1コマで済ませる、といった配分の偏りは典型的な失敗である。
AIコミックでの使い方
1話8ページ・15コマ前後なら、起1p・承3p・転2〜3p・結1〜2p程度をたたき台に、layout JSONの各ページに役割メモを書いてから割り付ける。山場のページは大ゴマを置く前提でコマ数を減らしておき、発注書でもそのコマだけ描き込みの密度と光の指定を厚くする。
この技法を使ったAIコミック
まだありません。
出典
- 「起承転結」をマスター!!
起承転結の配分例と、公式はないという説明
- 【ネームの作り方】プロットから8Pのコマ割りを考える・少年マンガ編
8ページ作品で各ページに役割を割り振る実例