各話プロット
各話プロット ― 第1巻 全12話
第1巻12話の起承転結。離縁、商会の帳面、塩の輸送権、茶会での反撃、火事の真相、桟橋、そして元夫が真相を知る第12話まで。一話ごとに誰かの思い込みが一つ崩れる。先の筋。
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一話の構造は「思い込み → アデルの一手 → 思い込みが崩れる → 商会が一歩進む」。
| 話 | 題 | 起きること | 崩れる思い込み |
|---|---|---|---|
| 1 | 判を押す | 離縁の申し出。アデルは即座に判を押し、四十七通の契約を持って屋敷を出る | 「悪女は縋りつくだろう」 |
| 2 | 十年分の帳面 | 実家の商会へ。弟は破産寸前。老番頭が十年分の帳面を出す | 「姉は商売を知らない」 |
| 3 | 悪女の名で借りる | 貸金業者ヴィナから借財。担保は「アデルの名前」 | 「悪評は価値が無い」 |
| 4 | 塩の輸送権 | 四十七通の一通が、王都への塩の輸送権だった。商会が息を吹き返す | 「契約は夫の名義のはず」 |
| 5 | 春の茶会 | 社交界へ戻る。リゼットが怯える。侍女頭マルタと目が合う | 「悪女は追放された」 |
| 6 | 番頭の手紙 | 老番頭が十年間、屋敷へ帳面を送っていたと判明。アデルは全部読んでいた | 「姉は実家を見捨てた」 |
| 7 | 弟の帳尻 | クレイが穴埋めに手を出した偽の証文。アデルが組合の控えで暴く。弟を庇わない | 「姉は身内には甘い」 |
| 8 | 焼けた東棟 | 十年前の火事の真相が半分明かされる。長兄の書斎。アデルはまだ誰にも言わない | 「悪女が火をつけた」 |
| 9 | 桟橋 | 河港の桟橋の使用権をめぐる争い。ヴィナが敵に回る……ふりをする | 「金貸しは金しか見ない」 |
| 10 | 侍女頭の告白 | マルタが噂を流していた理由を明かす。リゼットが立ち会う。リゼットが味方になる | 「噂は勝手に立つ」 |
| 11 | 建て直しの費用 | 東棟の修繕費が、十年間アルデール商会から出ていたと帳面で判明 | 「侯爵家は自力で耐えた」 |
| 12 | 何がですか | 元夫が真相を知る。「すまない」に、アデルは第1話と同じ「何がですか」を返す。商会は王家の御用達に名乗りを上げる | 「アデルは家を憎んでいた」 |
第1話「判を押す」の起承転結
- 起 侯爵の書斎。離縁の申し出。侯爵は言葉を選び、長く話す
- 承 アデルは最後まで黙って聞く。聞き終えて、「それで全部ですか」と訊く
- 転 懐から判を出し、押す。侯爵が驚く。判は古く、朱肉が乾いている
- 結 「すまない」「何がですか」。四十七通の契約の束を抱えて、屋敷を出る。門の外で振り返らない