ウルトラマン
- 作者
- 円谷特技プロダクション
- 発表
- 1966–1967年
- 国
- 日本
- 媒体
- その他
宇宙から来た巨人ウルトラマンが、地球の防衛組織に属する隊員と一体となり、次々に現れる怪獣と戦う特撮テレビ番組。1966年から1967年にかけて放送され、巨大なヒーローという型を定着させた。
主役の造形は成田亨が担当し、顔から装飾と表情を削り、目と口の位置を示す面の切り替えだけで構成する方針が取られている。表情が動かないぶん、感情は姿勢と手の角度で示され、着ぐるみという制約が造形上の要件として先に置かれている。対する怪獣は毎回、角・鰭・甲羅・尾といった突起の配置を変えることで、正面よりも横向きの影で見分けがつくよう設計されており、一体ごとに輪郭の記憶が残る。ヒーロー側を単純に、敵側を複雑にするという配分が、以後の巨大ヒーロー番組の基本形になった。
この作品が使っている物語の型
- 正体の秘密登場人物が自分の本当の姿・出自・過去を隠して生きているテーマ。読者にだけ明かすか、最後まで隠すかで、サスペンスの種類が変わる。
- 二重生活表の顔と裏の顔、あるいは二つの場所・二つの名前を同時に生きる人物を描くテーマ。切り替えの瞬間そのものを見せ場にできるかが設計の鍵になる。
- 人間と人ならざるもの妖・精霊・付喪神など、人ではない存在と人間との間に結ばれる関係性。種としての違いを都合よく消さず、異質さを保ったまま心を通わせられるかが書きどころになる。
- 影絵で見分ける顔が見えなくても輪郭だけで誰かが分かる、という約束を物語に持ち込むモチーフ。形が名前の代わりを務めるぶん、形が狂った瞬間に人物の同一性が揺らぐ。
- できないことの設定何ができるかではなく、何ができないかを先に決めておく型。できないことが障害と見せ場を同時に用意し、都合のよい解決を封じる。