シャーロック・ホームズの冒険
The Adventures of Sherlock Holmes
- 作者
- アーサー・コナン・ドイル
- 発表
- 1891–1892年
- 国
- イギリス
- 媒体
- 小説
私立探偵シャーロック・ホームズと医師ワトソンが、持ち込まれるさまざまな謎を解いていく連作短編集。雑誌連載で絶大な人気を確立し、探偵小説という形式を大衆的な物語の型として定着させた。
1891年から雑誌に連載された短編をまとめ、1892年に刊行された。依頼人が訪れ、観察と推理で真相へ至り、解き明かしで締めるという一話完結の構造を磨き上げ、シリーズキャラクターが牽引する連作短編という形式を確立した。探偵と記録者という二人組の視点設計は、謎の情報を読者に配分する装置として機能する。ここで固まった型は推理小説にとどまらず、漫画やドラマの職業もの全般の基本構造として現在まで生き続けている。
この作品が使っている物語の型
- 依頼人と探偵事件の解決を依頼する側とそれを引き受ける側という、限定された期間の契約関係から始まる関係性。事件が終われば終わるはずの関係に、それ以上の何かが芽生えるかが焦点になる。
- 正体の秘密登場人物が自分の本当の姿・出自・過去を隠して生きているテーマ。読者にだけ明かすか、最後まで隠すかで、サスペンスの種類が変わる。