オペラ座の怪人

Le Fantôme de l'Opéra

作者
ガストン・ルルー
発表
1910年
フランス
媒体
小説

パリのオペラ座の地下に潜む醜い天才音楽家エリックが、歌姫クリスティーヌに音楽の天使として近づき、執着を深めていく怪奇恋愛小説。劇場の伝説を下敷きにした物語は、舞台ミュージカルで世界的に定着した。

1909年から連載され、1910年に刊行された。シャンデリアの落下事故や地下の湖といったオペラ座の実際の逸話と構造を素材に、実録風の語りで怪人の実在を演出する方法を採る。醜さゆえに愛を諦めてきた男が、初めての涙とともに愛する人を手放す結末は、怪物の物語を悲恋の物語へ反転させるものであり、この造形が後年の舞台化・映画化で世界的な共感を得た。仮面の下の孤独という主題の代表作である。

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