どうぶつの森
- 作者
- 任天堂
- 発表
- 2001年
- 国
- 日本
- 媒体
- ゲーム
動物たちが暮らす村に引っ越し、住民と会話しながら家や暮らしを整えていくゲーム。明確な目標や敵を置かず、実時間と連動した日々の変化を中心に据えた設計で、2001年にNINTENDO64用として発売された。
住民は動物の種類と性格の類型を掛け合わせて作られており、同じ種でも類型が違えば口調と話題が変わるという規則が置かれている。個体ごとに台詞を一から書き分けるのではなく、種と類型の組み合わせから外見と話し方を導く方式のため、多数の住民を同じ密度で用意できる。誰が村に住むかは入れ替わるため、遊ぶ側によって出会う顔ぶれが異なり、同じ規格から作られた住民が固有の存在として記憶される。体格を種によらずおおむね共通に保ち、頭部と模様で識別させる処理も、この量産の設計を支えている。
この作品が使っている物語の型
- 隣人選んで築いた関係ではなく、住む場所が近いというだけで始まる関係性。壁一枚、庭一つ隔てただけの距離の近さが、望むと望まざるとにかかわらず生活の一部を共有させる。
- 引っ越し・新生活見知らぬ土地での新生活の始まりを起点に展開するプロット型。土地に馴染んでいく過程そのものを、そのまま人物の変化として描けるかが要になる。
- 居場所を作る元々存在した場所に馴染むのではなく、自分の手で新しい居場所を築き上げていく過程を描くテーマ。孤立していた人物同士が場そのものを作り出す点に焦点がある。
- 口ぐせその人物だけが繰り返す言い回しを軸に据えるモチーフ。同じ言葉が場面を変えて現れるたびに意味が更新され、言わなくなったときに最も強く働く。
- 族に共通する形同じ族に属する者が一箇所を必ず共有しているという設定。共通点を先に立てておくからこそ、そこから外れた個体の意味が際立つ。