赤毛のアン
Anne of Green Gables
- 作者
- L・M・モンゴメリ
- 発表
- 1908年
- 国
- カナダ
- 媒体
- 小説
男の子を引き取るつもりだった老兄妹のもとへ手違いで送られてきた赤毛の孤児アンが、豊かな想像力と失敗を重ねながらグリーン・ゲイブルズの家族と村に受け入れられていく物語。世界中で愛される成長譚。
1908年に刊行された。手違いで来た子どもという出発点は、選ばれなかった者が自分の価値によって居場所を勝ち取る物語の設計であり、寡黙なマシューと厳格なマリラが少しずつ変えられていく過程が並走する二重の成長譚になっている。想像力を欠点ではなく世界を豊かにする能力として全面的に肯定した点が新しく、翻訳者・村岡花子を通じて戦後日本で特に深く愛され、少女の成長物語の規範となった。
この作品が使っている物語の型
- 引き取った子事情があって家族に引き取られた子と、迎え入れた家族全体との関係。一対一の保護関係ではなく、既存の家族の中への統合という広がりを扱う。
- 居場所を作る元々存在した場所に馴染むのではなく、自分の手で新しい居場所を築き上げていく過程を描くテーマ。孤立していた人物同士が場そのものを作り出す点に焦点がある。