クレヨンしんちゃん
- 作者
- 臼井儀人
- 発表
- 1990–2010年
- 国
- 日本
- 媒体
- 漫画
春日部に住む5歳児・野原しんのすけが、家族や幼稚園の仲間を巻き込んで騒動を起こす日常ギャグ漫画。大人を挑発する子どもの視点で笑いを作り、アニメ版は国民的番組として劇場版も高い評価を得ている。
1990年に連載が始まり、作者の2009年の急逝により臼井名義の連載は2010年に終了、以後は制作チームが『新クレヨンしんちゃん』として引き継いでいる。大人の建前を5歳児の無邪気さで踏み抜く笑いが基本形だが、その根底には野原一家の互いへの信頼があり、ふざけた日常の器で家族の絆を描く構成が長寿の理由となった。劇場版では感動作や社会風刺の傑作を輩出しており、ギャグ漫画のシリーズが映画で批評性を持ち得ることを示した点でも重要である。
この作品が使っている物語の型
- 隣人選んで築いた関係ではなく、住む場所が近いというだけで始まる関係性。壁一枚、庭一つ隔てただけの距離の近さが、望むと望まざるとにかかわらず生活の一部を共有させる。
- 不器用な優しさ言葉や態度では上手く表せない優しさが、回りくどい行動としてしか現れない人物を描くテーマ。受け取る側がその不器用さを翻訳する過程に温かみが宿る。