カサブランカ
Casablanca
- 作者
- マイケル・カーティス
- 発表
- 1942年
- 国
- アメリカ
- 媒体
- 映画
第二次大戦下の中立都市カサブランカで酒場を営むリックの前に、かつて理由も告げず去った恋人イルザが夫とともに現れる。再会した愛と大義の間の選択を描き、ハリウッド黄金期を代表する恋愛映画となった。
1942年に公開された。過去の傷から何にも関わらないと決めていた男が、再会をきっかけに再び世界へ関与し直すという人物の弧を、恋愛の成就ではなく手放す決断で完成させる構成が最大の特徴で、自己犠牲による別れという恋愛映画の型を決定づけた。酒場という一つの場所に亡命者たちの群像を集める舞台設計、数多くの引用され続ける台詞とともに、脚本術の教科書として現在も参照される。
この作品が使っている物語の型
- 手放す勇気大切なものや人を、自分のもとに留めておくのではなく手放すことを選ぶ勇気を描くテーマ。手放すことが敗北ではなく愛情の一形態として描かれる。
- 三角関係一人を巡って二人が対立する、あるいは一人が二人の間で揺れるプロット型。誰が「悪者」にもならない設計にできるかが、物語の後味を決める。
- 再会ものかつて縁のあった二人が、時を経て再び顔を合わせるところから始まるプロット型。別れていた期間に何が変わり、何が変わらなかったかの配分が物語の説得力を決める。