星の王子さま
Le Petit Prince
- 作者
- サン=テグジュペリ
- 発表
- 1943年
- 国
- フランス
- 媒体
- 小説
サハラ砂漠に不時着した飛行士が、小さな星から来た王子と出会い、王子が旅の中で見てきた大人たちの奇妙さと、残してきた一輪のバラへの想いを聞く物語。世界で最も翻訳された文学作品の一つ。
1943年、亡命先のアメリカで最初に刊行された。子ども向けの体裁を取りながら、関係を結ぶこと(飼いならすこと)が世界に唯一の意味を生むという主題を扱い、大人の読者にこそ刺さる寓話として読まれてきた。短い出会いが人生を変えるという型と、大切なものは目に見えないという命題を、砂漠での数日間という限られた時間に凝縮している。別れを受け入れることで関係が完成するという逆説的な結末も、広く参照される。
この作品が使っている物語の型
- 一度だけ会った人名前や事情は知っているものの、生涯でただ一度しか顔を合わせなかった相手との関係。再会が叶わないまま記憶の中で育ち続ける存在を扱う。
- 手放す勇気大切なものや人を、自分のもとに留めておくのではなく手放すことを選ぶ勇気を描くテーマ。手放すことが敗北ではなく愛情の一形態として描かれる。