世界観
世界観 ― ダンジョンが空いて十二年の日本
十二年前、日本各地に穴が空いた。今では探索者は国家資格で、素材には市場があり、事故には労災が下りる。舞台は架空の市の市役所ダンジョン対策課。魔物は倒せるが、書類は減らない。
十二年前
- 二〇一四年、世界各地に穴が空いた。日本国内には現在四十七箇所
- 最初の三年は混乱。四年目に「特定地下構造物法」が成立し、制度に落ちた
- 十二年経ち、ダンジョンは災害でも冒険でもなく、産業になった
制度
- 探索者は国家資格。十八歳以上、講習と実技試験。更新は三年ごと
- 潜るには入域申請が必要。階層ごとに要件が違う。第七層以深は別枠の許可
- 事故は労災の対象。素材の売却には税がかかる。ギルドではなく、組合と商社が流通を握る
- 自治体にはダンジョン対策課が置かれる。窓口業務、立入許可、事故対応、住民説明
架空の舞台
- 東雲市(架空)。人口二十万。市内に第三種ダンジョンが一つ
- 深度は確認されているだけで第九層まで。第十層より下は未確認
- 市役所三階、南の端に対策課。職員四人。人手が足りない
魔物と素材
- 魔物の名前は一般名(岩蜥蜴、灰狼、層蜂など)。倒せば素材になる
- 素材は工業用途が主。第七層の素材だけ、用途が公表されていない
- 公表されていない理由が、この物語の芯
掲示板
- 探索者は匿名掲示板「潜り板」で情報を交換する
- 役所の職員の話題も出る。黒木は「東雲の窓口」と呼ばれているが、本人は知らない