企画書
企画書 ― 役所の万年係長が、ダンジョンの窓口に立つ
東京にダンジョンが空いて十二年。市役所ダンジョン対策課の万年係長・黒木(47)は、探索者の申請書を毎日さばいている。戦えない。潜れない。だが十二年分の書類を全部覚えている。現代ダンジョン+職業もの+おっさん主人公の型。まだ承認前。
企画案。まだ本文は書いていない。
型は「現代ダンジョン+職業もの+おっさん」。戦闘ではなく周辺産業を書く。
一行コンセプト
ダンジョンに潜る人間は一万人いる。 その一万人分の書類をさばく人間は、この課に四人しかいない。
この作品の売り
設定の説明がいらない。 現代日本にダンジョンが空いた世界。通勤、残業、稟議、労基、税金、SNS。読者がすでに知っている文脈をそのまま使えるので、冒頭三話を全部「人」に使える。
戦わない主人公。 黒木は四十七歳の公務員で、剣も魔法も持たない。持っているのは十二年分の申請書の記憶。どの探索者がどの階層で何を申請したか、全部頭に入っている。だから異変に最初に気づくのはいつも窓口。
強さは外から示す。 黒木は自分を有能だと思っていない。すごさは、探索者たちの掲示板と、他部署の反応で見せる。地の文では一度も褒めない。
育てる話。 黒木は強くならない。新人職員と若い探索者が育つ。無自覚のコーチ。
読者に約束すること
- 一話ごとに、書類が一枚動いて、誰かの生活が変わる
- ざまぁは控えめ。上司も同僚も、悪人ではなくただ忙しい
- ダンジョンの奥の秘密は、書類の綴じ込みから出てくる
- 一話 8,000〜12,000字。週に一話
骨組み
第1巻は12話。軸は三つで、課の仕事/若い探索者の育ち/十二年前の最初の申請書。
語りと文体
- 三人称一元・黒木寄り。乾いて、短い
- 各話の冒頭にその日の窓口記録を置く(この作品の看板)
九月十八日(水) 晴。 受付 四十一件。 うち差戻し 六件。 備考 第七層の申請が、今週だけで十二件。多い。
- 掲示板の場面を一話に一度だけ入れる(黒木の知らないところで話題になっている、を見せるため)
守る線
全員18歳以上(探索者は成人のみという作中の法制度にする)。学校・学生を舞台にしない。実在の人物・団体・自治体を出さない(架空の市とする)。非同意を肯定的に描かない。既存作品の固有名詞・固有の仕組み(他作品に固有のスキル名やステータス表示など)を持ち込まない。