各話プロット

各話プロット ― 第1巻 全12話

第1巻12話の起承転結。差戻し、新人の綴じ間違い、第七層の申請の急増、商社、国の調査官、そして十二年前の最初の申請書にたどり着く第12話まで。一話ごとに書類が一枚動く。先の筋。

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一話の構造は「窓口に来る → 書類の食い違いに気づく → 誰かの生活が変わる → 第七層の影が一歩近づく」。掲示板の場面を一話に一度だけ挟む。

起きること
1書式が違います詩織の申請を差し戻す。第七層の申請が今週十二件。多い、と黒木は思う
2喋らない嘱託武田が十二年前の話を避ける。岸が綴じ方を覚える
3堅実な男ベンの更新手続き。家族の話をしない理由に、黒木は踏み込まない
4教わっていない詩織の差戻しが毎回同じ箇所。誰も教えていなかった。黒木が三分だけ教える
5別枠の値段商社の三國。第七層の素材だけ買い取りが別枠。用途は「言えません」
6東雲の窓口掲示板で自分が話題になっていると岸が教える。黒木は「そうですか」とだけ
7綴じ間違い岸が書類を綴じ間違え、十二年前の綴りが出てくる。一枚だけ、様式が古い
8本省の人調査官・安西が来る。第七層の申請記録を持ち帰ろうとする。課長は止めない
9帰らなかった人武田の娘。第七層で未帰還。ベンの相棒も同じ層。二人の沈黙がつながる
10落ちた理由黒木の潜行不可が、適性ではなく処分だったと岸が気づく。黒木は否定しない
11一万人安西が記録を持ち帰る。掲示板が荒れる。探索者たちが窓口に集まる。庇いに来た
12最初の一枚十二年前の最初の申請書。申請者名・武田 陽菜。黒木は受理印を押した自分の判を見る。窓口に立った分数を十二年分合計する。引き: 第十層の存在が記録に残っていた

第1話「書式が違います」の起承転結

  • 朝八時半。窓口が開く。受付四十一件。差戻し六件。九月の第三水曜は混む
  • 詩織(22)の第五層入域申請。装備欄の記載漏れ。黒木は差し戻す。詩織が食い下がる。黒木は理由を長く説明する。詩織は聞かずに帰る
  • 夕方、その日の綴りを整理していて、黒木は気づく。第七層の申請が、今週だけで十二件。去年の同じ週は二件だった
  • 課長に言う。「多いです」「そう? まあ、流行りでしょ」。黒木は手帳に書く。「九月十八日(水)晴。受付四十一件。うち差戻し六件。備考——第七層、十二件。多い」