各話プロット
各話プロット ― 第1巻 全12話(街から八十層まで)
第1巻12話の起承転結。最後の夜、午前三時、消えない世界、降りる、五十層の街、八十層の一人分の出口まで。視点を五人で回す。先の筋。
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一話の構造は「降りる → 九年前の何かを思い出す → 外の何かが重くなる → 一つ分かる/一つ隠れる」。視点は話ごとに替え、三話に一度ユウキに戻す。
| 話 | 視点 | 層 | 起きること | 九年前の馬鹿話 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ユウキ | 街 | 最後の夜。三人(ユウキ・マコト・ハルナ)が集まる。街の一角の名前。午前三時。灯が消えない。「戻る」が効かない | 初めて街に来た夜、三人とも迷子になった |
| 2 | マコト | 一〜十層 | ソウが合流。九年前のやり方が通じる。身体だけ追いつかない。ソウの地図が下まで描いてある | 十層の番人に、五回連続で負けた |
| 3 | ハルナ | 十一〜二十層 | 外の話。もう終わっている発表会、返済日、次の勤務。ハルナが眠りの話をする。灯に戻されるたびに街の灯の色が一段沈むのを、ソウが数えている | ハルナが回復役なのに、いちばん多く倒れていた |
| 4 | ユウキ | 二十一〜三十層 | リンが合流。他の閉じ込められた人と会う。全員三十代以上。リンが「家」に寄ってから来たと言う | リンが末っ子で、皆に酒の量を止められていた |
| 5 | マコト | 街 | 一度戻る。マコトが指揮を取り戻す。借金の話。「ここで死ぬのと、外で死ぬのと」。ユウキとの絶交の話が半分 | マコトの指揮で全員が同じ穴に落ちた |
| 6 | ソウ | 三十一〜四十層 | 四十層の記録にナギの名前。街の名前の一つが新しい理由。ソウが毎年彫っている | ナギが斥候なのに方向音痴だった |
| 7 | ユウキ | 四十一〜五十層 | 公の地図が無い層。だがソウは八十層まで全部知っている。ユウキが問い詰めない。問い詰めないのが、ユウキ | 四十層の先を見に行って、全員で怖くなって戻った |
| 8 | ハルナ | 五十層の街 | 百人の街。長。運営のケイ。ケイは「何も知らない」。ハルナはケイの脈を取る | 街の宿に泊まって、五人で一部屋 |
| 9 | リン | 五十一〜六十層 | リンが「結婚していた」。相手は五十層の街の長の息子(成人)。相手は今も街にいる。リンは降りる | リンの結婚式に、四人は呼ばれていなかった |
| 10 | ソウ | 六十一〜七十層 | ソウが言う。灯を消したのは自分。外に帰る場所が無い。一人で残るつもりだった。八十層の灯が自分だけを止める灯だと思っていた | ソウの冗談で、一度だけハルナが笑った |
| 11 | ハルナ | 七十一〜八十層 | 灯に戻された回数と、外の眠りの深さ。誰かが先に「戻る」べきだ、とハルナが言う。回数がいちばん多いのはマコト | ハルナが本気で怒った、ただ一度 |
| 12 | ユウキ | 八十層 | 偽の底。消えた灯の燃え残りに、一人分の出口。誰が戻るか。ユウキとマコトが、六年前と同じ判断を迫られる。決めるのはユウキ。引き: 「――お前が、戻れ」 | 無し(ここでは書かない) |
第1話「最後の夜」の起承転結
- 起 現実の夕方。印刷会社の営業ユウキが、納品を終えて帰宅し、妻に「今夜だけ」と断って寝室で横になる。五年ぶりに「入る」
- 承 街。人が減っている。マコトとハルナが先に来ていた。三人で街を歩く。一角に刻んだ組の名前。一つだけ字が新しい。誰も触れない
- 転 午前三時。灯が消えない。「戻る」が効かない。周りの数千人も同じ。騒ぎ。マコトが真っ先に「降りよう」と言う
- 結 ユウキは「明日、娘の発表会だ」と言う。マコトは「だから降りるんだ」と言う。ハルナが二人の脈を取る。三人で迷宮の扉の前に立つ