伏線表

伏線表 ― 終わらなかった理由と、一人分の出口

午前三時に世界が終わらなかった理由、ソウが九年抜けなかった理由、リンの相手、八十層の一人分の出口。第1巻で置く十本と回収先。全部先の筋。

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真相(読者には第12話で半分、第2巻で全部)

三時に「戻る」が効かなかったのは、故障ではない。終了の直前、街に残っていた数千人のうちの誰かが、八十層の街の「灯」を消した。十層ごとの街の灯は鎖のように連なっていて、一つ消えると「戻る」は全員に効かなくなる。消したのはソウ。理由は、外に帰る場所が無いから。ただしソウは、八十層の灯は自分一人を残すための灯だと思っていた(八十層は底に見える偽の底で、そこの灯だけが「戻る」を止める、と誤って信じていた)。数千人を閉じ込めるつもりは無かった。第10話でソウ自身が言う。

八十層に「一人分の出口」が残っているのは、消えた灯の燃え残りが一人ぶんだけ戻す力を残しているから(第12話)。本当の底の大灯は、まだ誰も見ていない(第2巻)。

第1巻で置くもの

No伏線置く話回収する話
1ソウが「九年、一度も抜けていない」210(外に帰る場所が無い。灯を消したのはソウ。一人で残るつもりだった)
2ソウの地図が、四十層より下も描いてある27(誰も踏破していないはずの層を、ソウは八十層まで全部知っていた)
3ハルナの「ここで寝ると外の身体はどうなるか」311(灯に戻された回数と、外の眠りの深さ)
4ユウキとマコトの絶交。四十層で置いたのはナギ1(匂わせ)・56(記録にナギの名前)→ 12(誰を戻すか、で同じ判断をもう一度)
5リンが遊戯の中に「家」を持っている49(結婚していた。相手は抜けた人ではなく、五十層の街の住人)
6街の一角に刻んだ組の名前。一つだけ、字が新しい16(ナギの名前を、ソウが毎年彫り直している)
7運営の人間ケイが「何も知らない」と言う8第2巻
8五十層の街の長が「閉じ込められる前から住んでいた」89(リンの相手)→ 第2巻
9灯に戻される回数を、ソウだけが数えている。戻されるたびに街の灯の色が一段沈む311(外の眠りの深さ。画面の中で数えられる)
10出口が一人分12第2巻(一人が戻る。残る四人)

長期の到達点(読者には見せない)

  • 第2巻: 一人が戻る(誰かはここで決めない。第1巻の最終話で読者に投げる)。残った四人が本当の最下層へ
  • 第3巻: 外の時間が、初めて見える。戻った一人の側から
  • 最終的な問い: 終わらせるのは誰か。始めた人か、残った人か