世界観
世界観 ― 祈りの王国と、国境の外の街
祈りで病を治す聖女制度を持つセルディア王国と、その南、国境を越えた隣国の寂れた街ロウ。王国では薬学が「祈りへの不信」として禁じられている。作中の薬草はすべて架空の名前で、実在の処方は書かない。
二つの国
- セルディア王国(北)。神殿が国を支え、病は聖女の祈りで治すとされる。薬学は禁じられている(祈りを疑うことになるため)
- ローデン辺境領(南)。国境を越えた隣国の端。街ロウは街道が寂れて人が減った。神殿の力が及ばない
聖女の制度
- 神殿が年に一度、娘たちの中から聖女を選ぶ。選ぶ基準は曖昧で、実際には有力者の推薦で決まる
- 聖女は祈り、病人に触れる。治れば聖女の力、治らなければ「信心が足りない」とされる
- 効果を測る仕組みが無い。これがこの国の構造的な問題
薬
- 作中の薬草はすべて架空の名前(灰根、月花、しろ苔、鉄葉など)。実在の植物の用法は書かない
- 薬は乾かす・砕く・煮出す・漉すの四工程で作る。道具は臼、布、鍋、小瓶
- ミアの祖母が残した手帳に、三十八種の草と、その扱いが書いてある。毒になる量は書いていない(祖母が消した)
街ロウ
- 宿が二軒、鍛冶が一軒、空き店舗が並ぶ街道の街。人口三百ほど
- 医者はいない。いちばん近い医者は馬で二日
- 領主は不在で、代官が年に二度来るだけ