世界観
世界観 ― ヴァレン王国と、滅びる侯爵家
低魔法の王国。魔法は明かりと火を起こす程度で、戦いも政治も人の手で動く。北の辺境を預かるアーデンハイト侯爵家は、十年後に反逆の罪で一族処刑される。前世の歴史書に、そう一行だけ書いてあった。
国
- ヴァレン王国。大陸の東。王都ミルハと、北の辺境
- 魔法はある。ただし明かり、火起こし、傷の消毒程度。戦いにも政治にも使えない
- 王は高齢で、三人の王子が後継を争っている。この争いが十年後の処刑の遠因
アーデンハイト侯爵家
- 北の辺境を預かる武門の家。領地は広いが痩せていて、裕福ではない
- 当主は実直で、政治に向かない。だから王都の派閥争いで足をすくわれる
- 家族は六人。当主、夫人、長兄、次兄、長女、そして三女セラ
- 十年後の夏、反逆の罪で一族が処刑される。罪状は偽造された書簡
前世の歴史書
- セラの前世は日本の校正者。歴史小説の校正のために、この国の史書の翻訳を読んだ(という記憶)
- 覚えているのは見出しと年号だけ。本文はほとんど覚えていない
- だから日程表は粗い。「三年目、飢饉」「五年目、次兄の死」といった見出しの羅列
- 覚え違いが必ずある。これは世界の規則として動かさない
手紙と根回し
- この国では、遠方との連絡は手紙。早馬で片道四日
- 貴族の家同士の約束は、手紙の往復で成立する。だから手紙の控えが証拠になる
- 王都には「手紙宿」があり、配達を請け負う。ここの記録も残る