トイ・ストーリー
Toy Story
- 作者
- ジョン・ラセター
- 発表
- 1995年
- 国
- アメリカ
- 媒体
- 映画
持ち主のいないところで動き出すおもちゃたちの世界を描いた長篇アニメーション。カウボーイ人形ウッディと新入りの宇宙飛行士人形バズの対立と和解を軸に進み、全篇を3DCGで制作した長篇として公開された。
登場するおもちゃは、布人形、可動フィギュア、貯金箱、恐竜のソフビ、バネ仕掛けの犬といった実在の玩具の種類を出発点にしており、素材と可動範囲がそのまま性格と動きの制限を決めている。関節の少ない人形はぎこちなく歩き、バネの犬は伸び縮みで感情を示すという具合に、造形の物理的な条件が演技の語彙になる。人間に見られてはならないという規則が全員に共通の制約として置かれ、動くか止まるかの切り替えが緊張の源になる。物に人格を与えるとき、その物の作られ方から性格を導く方法が全体を貫いている。
この作品が使っている物語の型
- ライバル同じ分野・同じ舞台で競い合う対等な関係性。敵ではなく、認め合っているからこそ負けたくないという感情が、独特の緊張と敬意を生む。
- 相棒(バディ)特定の任務や仕事のために組まされた二人が、互いを認め合っていく関係性。性格や手法の違いがぶつかり合いながらも、次第に欠かせない存在になっていく。
- 人間と人ならざるもの妖・精霊・付喪神など、人ではない存在と人間との間に結ばれる関係性。種としての違いを都合よく消さず、異質さを保ったまま心を通わせられるかが書きどころになる。
- 擬人化道具や場所、暦といった人でないものに人の形と気性を与える型。元の物が持つ性質を人の振る舞いに翻訳できているかどうかで、成否が分かれる。
- できないことの設定何ができるかではなく、何ができないかを先に決めておく型。できないことが障害と見せ場を同時に用意し、都合のよい解決を封じる。