ジェーン・エア
Jane Eyre
- 作者
- シャーロット・ブロンテ
- 発表
- 1847年
- 国
- イギリス
- 媒体
- 小説
孤児として育った家庭教師ジェーンが、屋敷の主ロチェスターと惹かれ合うが、彼の屋敷には隠された秘密があった。自尊心を貫く女性の一人称の語りで、恋愛小説とゴシック小説を統合した古典。
1847年に刊行された。貧しく美しくもないと自称する主人公が、対等な魂として愛されることを要求する語りは、当時の女性像を大きく踏み越えるものだった。屋敷の上階から響く笑い声という謎が恋愛の進行と並走し、秘密の暴露が結婚式を打ち砕く構成は、ゴシックの怪奇を人間の悲劇として回収する手際の見本である。逆境の子ども時代から自立へ至る女性の一代記として、後世の物語の型を数多く生んだ。
この作品が使っている物語の型
- 身分違い立場・階級・世界の違う二者が惹かれ合うテーマ。障害が外側(周囲の反対)にあるか内側(本人の引け目)にあるかで、物語の温度が大きく変わる。
- 開かずの部屋長年閉ざされたまま誰も立ち入らない部屋を軸に展開するプロット型。部屋の中身そのものより、なぜ閉ざされ続けてきたのかという理由の掘り下げが物語を支える。