竹取物語

作者
作者未詳
発表
900年
日本
媒体
小説

竹の中から見出されたかぐや姫が、貴公子たちの求婚を難題で退け、帝の想いも受けぬまま月へ帰る物語。成立年・作者ともに不詳だが、9世紀末から10世紀頃の成立とされ、現存する日本最古の物語とされる。

「物語の出で来はじめの祖」と源氏物語の中で呼ばれた、日本の物語文学の出発点にあたる作品である(成立年は不詳で、ここでは通説に従い10世紀初頭前後としている)。人でない者が人の世で育ち、愛されながらも最後は元の世界へ帰るという構造は、異類婚姻譚・貴種流離譚の型の源流であり、求婚者への難題という挿話形式も後世に広く受け継がれた。地上の富も権力も届かない存在を描くことで、人の世の限界を照らす作りになっている。

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