高慢と偏見
Pride and Prejudice
- 作者
- ジェーン・オースティン
- 発表
- 1813年
- 国
- イギリス
- 媒体
- 小説
地方の中流家庭の次女エリザベスと、富裕だが高慢に見える紳士ダーシーが、誤解と偏見を解きほぐしながら互いを見直していく長編。結婚と階級をめぐる社会観察と恋愛小説を結合した古典である。
1813年に刊行された。第一印象の誤りが修正されていく過程を物語の骨格に据え、恋愛の進展と人物の認識の変化とを一致させる構成が特徴となっている。会話と語りを行き来しながら人物の内面を浮かび上がらせる技法は、以後の小説に大きな影響を与えた。財産と結婚が直結する社会の力学を背景に置きつつ、個人の判断力の成長を描く型は、現代の恋愛物語にまで受け継がれている。
この作品が使っている物語の型
- 身分違い立場・階級・世界の違う二者が惹かれ合うテーマ。障害が外側(周囲の反対)にあるか内側(本人の引け目)にあるかで、物語の温度が大きく変わる。
- 沈黙の愛情言葉にしないまま示され続ける愛情を描くテーマ。台詞で説明せず、行動の積み重ねだけで伝わる愛情を描き切れるかどうかが書き手の技量を分ける。