十二人の怒れる男

12 Angry Men

作者
シドニー・ルメット
発表
1957年
アメリカ
媒体
映画

父親殺しの罪に問われた少年の陪審評議で、有罪確実の空気の中ただ一人の陪審員が疑問を唱え、12人の議論が逆転していく法廷劇。ほぼ一室のみで展開する会話劇の金字塔にしてルメットの長編第一作。

1957年に公開された。評決の全員一致が崩れていく過程を、証拠の再検討と12人それぞれの偏見の露呈として描き、合理的な疑いという司法の原則を一本の映画で体感させる設計になっている。密室と実時間に近い進行、人物の名がほぼ明かされない匿名性は、これが特定の事件ではなく制度と人間一般の物語であることを示す。会議室一つで社会全体を描けることを証明した本作は、会話劇・法廷ものの原点として参照され続けている。

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