2 作品(小説1件・イラスト1件)
市役所ダンジョン対策課の窓口。眼鏡の中年職員がカウンターの内側で申請書に判を押し、向かいに革装備の若い探索者が立っている。壁に階層の掲示、蛍光灯、古い書類棚。連載小説『ダンジョン対策課の窓口係』のキービジュアル。
東雲市役所の三階、南の端にダンジョン対策課がある。職員は四人。万年係長の黒木隆之は、剣も魔法も持たない四十七歳の公務員で、できることは十二年分の申請書を覚えていることだけだ。その日、受付四十一件。差戻し六件。そして、第七層の申請が今週だけで十二件あった。去年の同じ週は、二件だった。
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