漫画 I-02背景・場所・光

パースの使い分け(一点・二点・三点透視)

別名: 透視図法、遠近法

消失点の数が違う三つの透視図法を、奥行き・建物の角・高さのどれを見せたいかで使い分ける技法。

どういう技法か

背景の遠近を表す透視図法の選び方である。一点透視は消失点が一つで、廊下や道のように正面奥へ伸びる空間に向く。二点透視は消失点が二つで、垂直線は垂直のまま建物の角や室内を斜めから見せられ、漫画の背景で多く使われると説明される。三点透視は上下に第三の消失点を加え、見上げ(あおり)や見下ろし(俯瞰)の高さの歪みを表す。

なぜ効くのか

透視図法は、人の目に遠くの物ほど小さく見える仕組みを画面上に再現する。正しいパースは人物と背景を同じ空間に立たせ、人物が背景から浮くのを防ぐとされる。どの図法を選ぶかで、読者の視線が奥へ吸い込まれるのか、建物の量感を感じるのか、高さに圧倒されるのかが変わる。講座では、二点透視は垂直線を垂直のまま保てるため、漫画の背景で多く使われると説明される。

やり方

  1. 見せたいのが奥行きなら一点、立体の量感なら二点、高さなら三点を選ぶ
  2. 先にアイレベル(目の高さ)を決め、人物の目の位置と揃える
  3. 人物の大きさも同じ消失点に合わせて調整する
  4. デジタルではパース定規などの補助機能を使う

使いどころ

廊下・道路・線路の奥行き(一点)、街角や部屋の全景(二点)、高層建築・崖・吹き抜けのあおりや俯瞰(三点)。一つの場面の中では図法とアイレベルをむやみに変えず、変えるときは視点の移動として意図を持たせる。

やりすぎ・失敗

背景と人物のアイレベルが違うと、人物が浮いたり巨人に見えたりする。緊迫した場面で三点透視を多用すると画面が落ち着かない。定規に頼りすぎて冷たい画面になることもある。

AIコミックでの使い方

発注書に「一点透視、廊下の奥の扉に消失点、カメラは人物の目の高さ」のように図法・消失点・目の高さを書く。画像生成は遠近が崩れて床や壁が歪むことがあるので、生成後に直線の収束を確かめる。人物と背景を別々に作って合成する場合は、アイレベルを同じ数値で指定しておく。

この技法を使ったAIコミック

まだありません。

出典

#背景#パース#透視図法#空間

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