漫画 G-02効果線・記号・トーン

流線(スピード線)

別名: スピード線、流し線

平行な線を並べて動きの方向と速さを示す。背景を流すと、読者は動く人物と一緒に移動している感覚になる。

どういう技法か

平行な線を多数並べて、物や人物が動いている方向と速さを表す効果線である。動く対象の後ろに線を引く方法と、背景全体を線で流す方法がある。背景を流す描き方は、カメラが動く被写体を追ったときに背景が流れて写るのと似ている。Scott McCloudは、日本の漫画が読者を動きの当事者にする主観的な動きの表現を発達させたと述べている。

なぜ効くのか

動きの線は、読者が漫画を読む経験を通して覚えた記号として働くとされる。神経科学の実験では、通常の動きの線があるコマは、線がないコマより短い時間で見られたと報告されている。背景を流すと、背景の細部が消えて対象が際立ち、読者の視点が対象と一緒に動いているように感じられる。線の本数と密度で、速さの度合いも伝えられる。

やり方

  1. 動きの方向を決め、線をその方向に平行にそろえる
  2. 動く対象の後ろ側は線を濃く、前方は薄く抜く
  3. 背景を流す場合は背景の細部を描かず線で置き換える
  4. 線の間隔にわざとむらを付けて、速さの勢いを出す

使いどころ

走る、落ちる、飛ぶ、殴るなど速い動きの場面、乗り物の移動、急な振り向きなどに使う。対象を見せつつ速さを伝えたいときは背景を流す。逆に、止まった瞬間を強調したいときは線を消して対比を作る。

やりすぎ・失敗

線の方向が動きと合っていないと、読者が混乱する。背景を流すと場所の情報が消えるので、どこにいるかは前後のコマで示す必要がある。線が多すぎて人物の輪郭が埋もれるのも避ける。

AIコミックでの使い方

発注書に動きの方向と「背景を流し線でぼかす」かどうかを書く。生成AIは線の方向がばらつくことがあるので、動きの方向を「左から右へ」のように画面基準で明記する。合成で線を足す場合は、layout JSONに方向と範囲を指定する。

この技法を使ったAIコミック

まだありません。

出典

#効果線#動き#スピード

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