登場人物
登場人物 ― リゼ・アルデンと、屋台に集まる人たち
主人公は元試膳官リゼ・アルデン(31)。舌で嘘が分かる。淡々として愛想は無いが、食べている人の顔を見るのは好き。宿の女主人マーサ、無口な衛兵隊長ダン、口の回る行商人ピート、製粉所の老職人ハンス。全員18歳以上。
第1巻の主要人物。街の客は話ごとに増え、この表に足す。全員18歳以上。
主人公 ― リゼ・アルデン 31歳
- 職: 元・王宮の試膳官。王の食事を作り、先に食べる職
- 武器: 舌で嘘が分かる。混ぜ物、産地の偽り、鮮度、毒。味を「分解して」言葉にできる。派手な魔法ではない
- 料理: 速く、無駄がない。皿数は少なく、うまい
- 性格: 淡々。愛想は無いが、食べている人の顔を見るのは好き。追放を恨んでいない(恨む暇があったら仕込みをする)
- 口癖: 「食べてから言って」
- 弱点: 金勘定と人付き合い。だから周りが要る
- 外見: 赤茶色の髪を後ろで無造作にまとめる。袖をまくった麻の働き着に前掛け
- 持ち物: 包丁一本、塩の小袋。追放の日に下働きの若い男が届けた銅貨八枚(街道で五枚使い、三枚残してグレンモアへ。マーサは宿代を受け取らなかった)
- 追放の記憶: 鶉の煮込みに、苦い杏の種のような一筋の味。皿を下げさせ、王は食べなかった。半刻後に「毒を盛った者」として連行。読み上げた男の襟に三つの環の紋
第1巻の主要人物
| 名 | 年齢 | 立場 | 声 | リゼとの関係 | 初登場 |
|---|---|---|---|---|---|
| マーサ | 52 | 宿「二頭の牛亭」の女主人。豪快、計算高い、面倒見がよい | 「うちの前で商売するなら、場所代は皿で払いな」 | 屋台の場所と鍋を貸す。実質の共同経営者 | 第1話 |
| ダン・ヴェルナー | 35 | 衛兵隊長。無愛想。毎日同じ時間に来て、同じものを頼む | 短く話す。感想は「……うまい」だけ。訊くときは一言 | 最初の常連。街の不正を知る立場 | 第1話 |
| 老ハンス | 60代 | 東の製粉所の職人。四十年石臼を回している | 無口 | 第1話の鍵。粉の混ぜ物を知りながら黙っていた | 第1話 |
| ゲルト | — | 東の製粉所の主。甥に粉を混ぜさせている | — | 第2話の対決相手 | 第2話(名は第1話) |
| ピート | 24 | 行商人。軽薄、口が回る、情報が早い | 「姐さん、それ王都で売ったら十倍だよ」 | 仕入れと情報。調子はいいが裏切らない | 第3話 |
| 宰相ヴォルフ派 | — | 王宮の食料調達を握る一派 | — | リゼを追放した側。第1巻の終盤で辺境に手を伸ばす | 第7話(紋は第1話) |
第1話に出た、名前の無い人物
- 銅貨八枚を届けた王宮の下働きの若い男
- 街道の茶屋の主(黒パンがじゃりじゃりしていた)
- パン屋の息子(粉だらけの前掛け、28歳前後。名前は第5話で付ける)