タイトル案

面白そうな題名、上位50本

題名の候補を1040本出して、二段階で採点しました。 採点したのは別々の担当で、決勝の3人はお互いの点を見ずに付けています。 ここに並んでいるのは、その3人の中でそろって上に来た50本です。

どうやって選んだか

  1. 1040本を出す。16の型に分けて、型ごとに65本ずつ。守る線(18歳以上のみ・学園不可・実在人物不可)は全員に渡してあります
  2. 一次選考。5人が全件を「わかる/引き/新しさ/語感/書けるか」の5軸で採点し、型ごとの上限を付けて200本に絞る
  3. 決勝。3人が独立に、40点満点の4軸で採点。点の辛さが人によって違うので、素点ではなくその人の中での位置(採点者ごとに平均0・標準偏差1に直した値)を平均して並べる
  4. 理由を書く。3人の講評をもとに、編集部が一本ずつ「なぜ面白そうか」を書き直す

点は題名だけを見て付けたものです。本文はまだありません。 3人の採点の相関は 0.55〜0.68 で、完全には一致していません。割れた題名は、それだけ賭けの幅があるということです。 各項目に出している「3人の平均」は素点で、順位を決めた値とは別物です。 同じ素点でも、辛い採点者が付けたほうが順位は上がります(そのため素点だけを見ると、一箇所だけ前後が入れ替わって見えます)。

上位50に入った型

現代あやかし——現代の仕事の窓口に怪異が依頼として持ち込まれる型——が飛び抜けました。 職業が謎を測る道具になり、一話一件で回せることが、3人とも高く付けた理由です。 逆に、セリフだけの題名と、周りが勝手に勘違いする型は、上位50に一本も残りませんでした。

  1. 1

    ダンジョン

    遺品整理業者、ダンジョン内で行方不明になった人の部屋を片付ける

    遺品整理業者がダンジョン内失踪者の残した部屋を片付けていく仕事

    職業と場所の取り合わせが、この一行だけで切ない。ダンジョンは戦う場所としてしか書かれてこなかったが、そこで人が消えれば部屋が残る。残された部屋を片付けるのが主人公の仕事で、依頼のたびに別の人生が出てくる。十二話ぶん、別の部屋を並べるだけで話が続く。

    • 世界が立つ8.0
    • 続きが気になる7.0
    • 新しい8.0
    • 十二話もつ7.0

    3人の平均 30.0 / 40

  2. 2

    現代あやかし

    表具師、掛け軸を裏打ちし直すたび描かれた人物が歳を取っている

    修復のたびに絵の中の人物が歳を重ねていく掛け軸を扱う表具師

    裏打ちは掛け軸の裏に紙を貼り直す、ごく地味な修復作業。その手順を踏むたびに絵の中の人が歳を取る。職業が、怪異を測る道具になっている。掛け軸を一本ずつ持ち込ませれば、それだけで連作になる。

    • 世界が立つ8.0
    • 続きが気になる7.7
    • 新しい7.3
    • 十二話もつ7.0

    3人の平均 30.0 / 40

  3. 3

    現代あやかし

    探偵ではなく便利屋、失せ物探しの依頼主は九割が死んでいる

    失せ物探しの依頼人がほとんど故人である便利屋稼業の記録

    「探偵ではなく便利屋」と先に否定してから始まるのがうまい。依頼主の九割が死んでいる、という比率の出し方も具体的で、残りの一割が誰なのかが気になる。失せ物探しという型は、毎話ちがう物を出せる。

    • 世界が立つ7.7
    • 続きが気になる7.7
    • 新しい7.0
    • 十二話もつ7.0

    3人の平均 29.3 / 40

  4. 4

    現代あやかし

    建具職人、開かずの間の襖を直すたび隣の部屋が一つ増える

    襖を修理するたびに屋敷の部屋数が増えてしまう建具職人の話

    直すたびに部屋が増える。修理が事態を悪化させる因果が一行で立っていて、職人はそれを知りながら直し続けるしかない。増えた部屋の先に何があるかだけ決めておけば、十二話は持つ。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる8.0
    • 新しい7.3
    • 十二話もつ6.3

    3人の平均 29.0 / 40

  5. 5

    現代あやかし

    造花職人、供花に使う花だけは枯れる速さで持ち主の余命がわかる

    供花用の造花が枯れる速度で依頼主の余命を察してしまう職人

    造花は枯れない。枯れないはずのものが枯れる、しかも供花に使うものだけが、というふたつの限定が効いている。余命が分かってしまう職人が、それを言うか言わないかで毎回もめる。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる7.7
    • 新しい7.3
    • 十二話もつ6.3

    3人の平均 28.7 / 40

  6. 6

    現代あやかし

    害虫駆除業者、依頼の九割は本物の虫ではない

    害虫駆除を装って持ち込まれる怪異案件を淡々とこなす業者

    九割は本物の虫ではない、という比率の言い方だけで世界が立つ。害虫駆除という淡々とした仕事の枠に怪異を流し込む形なので、一話一件で回せる。残り一割が本物の虫、というのも可笑しい。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる7.3
    • 新しい6.7
    • 十二話もつ7.0

    3人の平均 28.3 / 40

  7. 7

    現代あやかし

    遺失物取扱所の窓口、三十年前の忘れ物を取りに来た客の年齢が合わない

    三十年前の忘れ物を取りに来た客の年齢が当時のままな窓口の話

    三十年前の忘れ物を取りに来た客の年齢が合わない。矛盾が一点だけ、正確に置いてある。遺失物取扱所という窓口は、持ち主のいない物が集まる場所として最初から向いている。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる8.0
    • 新しい7.0
    • 十二話もつ6.0

    3人の平均 28.3 / 40

  8. 8

    現代あやかし

    焼き場の職員、骨上げの前に必ず一人分多い骨を数える

    骨上げの度に本来の遺骨より一人分多く数えてしまう職員の話

    骨を数える、という所作の中に異常をひとつだけ混ぜてある。一人分多い、が何を意味するのかは書いていない。焼き場という舞台は説明が要らないので、題名の全部を謎に使える。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる8.0
    • 新しい7.0
    • 十二話もつ6.0

    3人の平均 28.3 / 40

  9. 9

    現代あやかし

    「その靴、片方だけ返してもらってもよろしいですか」下駄修理職人の奇妙な依頼

    片方だけ返却を求められる修理依頼を受ける下駄職人の話

    片方だけ返してほしい、という依頼がすでにおかしい。下駄修理という職業が、片方ずつ扱う仕事であることを読者は知っているので、依頼の異常さが伝わる。台詞から入る形の見本。

    • 世界が立つ6.7
    • 続きが気になる7.7
    • 新しい7.7
    • 十二話もつ6.0

    3人の平均 28.0 / 40

  10. 10

    現代あやかし

    「お忘れ物承り所」係員、傘立てに三十年立ち続ける傘の持ち主を捜す

    三十年間傘立てに残る傘の持ち主を捜し続ける忘れ物係の話

    三十年立ち続ける傘。物が一本あるだけで、その持ち主に何が起きたのかを考えてしまう。忘れ物の棚は、持ち主のいない物語の倉庫として使える。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる7.7
    • 新しい7.0
    • 十二話もつ6.0

    3人の平均 28.0 / 40

  11. 11

    令嬢+職能

    チーズの熟成室、カビの色が毒殺の日付を教える

    チーズ職人となった男爵令嬢が、カビの生え方から毒物混入の日を割り出す

    カビの色で日付が分かる、という発想がいい。チーズの熟成室という舞台は毒殺の現場としては見慣れず、職能が推理に直結している。令嬢が現実の技術を一つ持つ型の中では、素材がいちばん新しい。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる7.3
    • 新しい7.3
    • 十二話もつ6.0

    3人の平均 28.0 / 40

  12. 12

    死に戻り

    離縁状を書く朝、九度目の花嫁は判を押す前に証文を読み直す

    離縁状に判を押す前に隠された条項へ気づく花嫁の九度目の朝

    九度目、という回数と、判を押す前に読み直すという行動が組み合わさっている。八度は読まずに押したということでもある。死に戻りの型としては素直だが、証文という物が中心にあるぶん話が転がる。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる8.0
    • 新しい5.7
    • 十二話もつ7.0

    3人の平均 27.7 / 40

  13. 13

    現代あやかし

    産業廃棄物処理業者、燃やせない荷物だけを扱う裏契約

    通常の焼却では処理できない品だけを請け負う廃棄物業者の話

    燃やせない荷物だけを扱う裏契約。産業廃棄物処理という現代的な職業に、燃やせないという一語で別の意味を持たせている。荷物を一件ずつ出せば連作になる。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる7.0
    • 新しい7.0
    • 十二話もつ6.7

    3人の平均 27.7 / 40

  14. 14

    現代あやかし

    夜勤の警備員、巡回ログに映る守衛室の先客と毎晩交代する

    巡回のたびに守衛室にいる先客と毎晩入れ替わる警備員の話

    守衛室の先客と毎晩交代する。巡回ログという記録が残る仕事なので、交代の証拠だけが積み上がっていく。閉じた場所と反復という、怪談のいちばん効く形。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる7.7
    • 新しい7.0
    • 十二話もつ6.0

    3人の平均 27.7 / 40

  15. 15

    聖女・追放

    偽聖女と断じられた治癒師、廃坑の町で消毒法を広め死者を三割減らす

    偽物と決めつけられた治癒師が炭鉱町に消毒を広め死亡率を下げる

    死者を三割減らす、と数字で言い切っているのが強い。祈りではなく消毒で人が死ななくなる、という筋は追放ものの中では珍しく、廃坑の町という舞台も具体的。

    • 世界が立つ8.0
    • 続きが気になる6.3
    • 新しい6.7
    • 十二話もつ6.7

    3人の平均 27.7 / 40

  16. 16

    商い・職人

    転生商人、通貨の信用を作るために自分の商会で偽札を買い取る

    自らの商会で偽札を買い取り通貨の信用を回復させる転生商人

    偽札を買い取ることで通貨の信用を作る、という一手が逆説になっている。経済ものは説明が長くなりがちだが、この題は一手だけを見せて理屈を隠しているので、続きで説明できる。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる6.7
    • 新しい7.0
    • 十二話もつ7.0

    3人の平均 27.7 / 40

  17. 17

    ダンジョン

    「本日のクレームは17件」ダンジョン管理公社の苦情処理係、係長の記録

    ダンジョン管理公社の苦情処理係長が、一日17件のクレームに対応する記録

    本日のクレームは17件。ダンジョンに管理公社があり、そこに苦情処理係がいる、という設定が数字ひとつで立つ。冒険ではなく役所の側から書く角度は、まだ空いている。

    • 世界が立つ8.0
    • 続きが気になる5.7
    • 新しい7.3
    • 十二話もつ6.7

    3人の平均 27.7 / 40

  18. 18

    令嬢+職能

    香水師の伯爵未亡人、消えた香りが誘拐犯の潜伏先を示す

    香水調合師である未亡人が、現場に残る微かな香りから誘拐犯の行方を追う

    香水師という職能が、そのまま捜索の道具になっている。消えた香り、という言い方で、嗅ぎ取るべきものが無いことが手がかりだと分かる。型としては手堅い。

    • 世界が立つ8.0
    • 続きが気になる7.0
    • 新しい6.3
    • 十二話もつ6.0

    3人の平均 27.3 / 40

  19. 19

    聖女・追放

    偽聖女とされた治癒師、辺境の炭鉱で塵肺の症状を記録し労働時間を変えさせる

    偽聖女とされた治癒師が炭鉱で塵肺を記録し坑夫の労働時間を変えさせる

    塵肺を記録して労働時間を変えさせる。奇跡ではなく記録で制度を動かす、という話の運び方が、聖女ものの中では新しい。地味だが十二話は確実に持つ。

    • 世界が立つ7.7
    • 続きが気になる6.3
    • 新しい6.3
    • 十二話もつ6.7

    3人の平均 27.0 / 40

  20. 20

    悪役貴族

    五年後に取り潰される子爵家、家令の私は帳簿を三重に付け替えた

    取り潰しを知る家令が、五年の猶予で帳簿を整理し不正の証拠を消す

    帳簿を三重に付け替えた、という過去形の宣言が効いている。何のために三重なのかは書いていない。五年という期限と組み合わせて、家令という立場から書くのも珍しい。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる7.0
    • 新しい6.0
    • 十二話もつ7.0

    3人の平均 27.0 / 40

  21. 21

    現代あやかし

    質屋の番頭、質草に憑いた未練を三日で流す仕事

    質入れされた品に残る持ち主の未練を三日かけて解消する仕事

    三日で流す、という期限が入っているので、一話の長さが最初から決まっている。質屋は物と持ち主の事情が集まる場所なので、未練の持ち込み先として理屈が通る。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる6.3
    • 新しい6.3
    • 十二話もつ7.0

    3人の平均 27.0 / 40

  22. 22

    悪役貴族

    「断罪の時は九年後」老家令は若君に会計の帳尻を合わせる方法を教えた

    九年後の断罪を知る老家令が、若君に帳簿の付け方を仕込んでいく

    断罪までの九年を、剣ではなく帳簿の付け方を教えることに使う。教える側が老家令というのも珍しい。期限もの+育成ものの掛け合わせで、十二話の設計がしやすい。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる6.7
    • 新しい5.7
    • 十二話もつ7.3

    3人の平均 26.7 / 40

  23. 23

    令嬢+職能

    「この反物、藍の発酵が三日足りませんわ」染物問屋の後妻、偽の献上品を見抜く

    染物問屋に嫁いだ後妻が藍の発酵臭だけで偽物の献上反物を見破る

    藍の発酵が三日足りない、という指摘の細かさが、この人の目の確かさをそのまま伝える。後妻という立場は家の中に敵を作りやすく、鑑定の腕が身を守る形になる。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる6.7
    • 新しい6.3
    • 十二話もつ6.3

    3人の平均 26.7 / 40

  24. 24

    令嬢+職能

    ガラス吹きの女主人、レンズの歪みが密書の暗号を映す

    ガラス細工師の未亡人が、自作のレンズを使って密書に隠された暗号を解読する

    レンズの歪みが暗号を映す。歪みという欠陥が道具になる逆転が効いている。ガラス吹きという職業は、作る過程そのものが見せ場になる。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる6.7
    • 新しい6.7
    • 十二話もつ6.0

    3人の平均 26.7 / 40

  25. 25

    現代あやかし

    骨董品鑑定士、査定額より先に品物に憑いた恨みを見抜いてしまう

    鑑定の際に品物へ残る怨念を先に見抜いてしまう鑑定士の話

    査定額より先に恨みを見抜いてしまう。順序が逆転していることを「してしまう」で示していて、本人にとっては迷惑なのだと分かる。鑑定という形式は一話一品で回せる。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる6.7
    • 新しい6.0
    • 十二話もつ6.7

    3人の平均 26.7 / 40

  26. 26

    中華・和風

    「簪の細工が、二本とも同じ職人のものでございます」花街の禿あがりの女

    花街で禿として育ち今は仲居となった女が、簪の細工の癖から花魁殺しの下手人を絞り込む

    簪が二本、同じ職人のもの。物証の出し方が具体的で、花街という閉じた場所と噛み合っている。禿あがりという経歴が、内側を知っている理由になっている。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる7.0
    • 新しい6.0
    • 十二話もつ6.3

    3人の平均 26.7 / 40

  27. 27

    現代あやかし

    不動産屋、空き部屋の家賃を「先住者」の神様と交渉する

    空室に居座る土地神と家賃や退去条件を粘り強く話し合う

    家賃を神様と交渉する。不動産屋という職業が、あちら側との折衝役になるのが可笑しい。物件ごとに相手が変わるので、話の作りやすさは上位。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる6.0
    • 新しい6.7
    • 十二話もつ7.0

    3人の平均 26.7 / 40

  28. 28

    中華・和風

    後宮の水運び、桶の水位ひとつで密会の刻を知る

    後宮で水を運ぶ下働きの女が、桶の水の減り方から密会の行われた時刻を割り出す

    桶の水位で密会の時刻を知る。下働きにしか見えない位置から、上の人間の秘密が見える構図が効いている。後宮ものの中では、着眼がいちばん細かい。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる7.0
    • 新しい6.7
    • 十二話もつ6.0

    3人の平均 26.7 / 40

  29. 29

    現代あやかし

    葬儀屋の私、棺の中の故人から急ぎの伝言を預かる

    納棺の場で故人本人から遺族への伝言を頼まれてしまう葬儀屋

    故人から伝言を預かる。しかも急ぎ、というのがいい。葬儀屋は遺族と故人の両方に接する職業なので、板挟みがそのまま話になる。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる7.0
    • 新しい6.0
    • 十二話もつ6.3

    3人の平均 26.7 / 40

  30. 30

    令嬢+職能

    古文書修復師の未亡人、灰になった遺言状を読み解く

    燃え残った紙片を古文書修復の技術でつなぎ合わせ、真の相続人を証明する

    灰になった遺言状を読み解く。失われたはずの物を読む、という一点に技能が集中している。古文書修復という職業の見せ場が、そのまま事件の解決になる。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる6.7
    • 新しい6.7
    • 十二話もつ5.7

    3人の平均 26.3 / 40

  31. 31

    悪役貴族

    「十年後、この家は取り潰される」隠居した先代は密かに鉱山を掘り始めた

    家の取り潰しを知る隠居の先代が、密かに鉱山開発で資金を貯める

    隠居した先代が、密かに鉱山を掘り始めた。誰が動くかをずらしてあるのが効いている。十年という期限と、掘るという長い作業の相性もいい。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる6.7
    • 新しい6.0
    • 十二話もつ6.7

    3人の平均 26.3 / 40

  32. 32

    聖女・追放

    「毒見役の私が、いちばん毒に詳しいのです」追放された聖女、解毒剤を売る店を開く

    毒見役でもあった追放聖女が知識を生かし辺境で解毒剤の店を開く

    毒見役だったから毒に詳しい、という理屈が台詞一つで通っている。追放された先が解毒剤の店、というのも筋が通る。台詞型の中では説明が最も短い。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる6.0
    • 新しい6.3
    • 十二話もつ6.7

    3人の平均 26.3 / 40

  33. 33

    中華・和風

    「薬袋の紐の結び方が、右利きのものではございません」薬種問屋の下女

    薬種問屋の下女が、薬袋の結び方の癖から毒を仕込んだ人物の利き手を割り出す

    薬袋の紐の結び方で利き手が分かる。日常の所作に証拠を見つける型の見本で、下女という立場から見上げる構図も効いている。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる7.0
    • 新しい5.7
    • 十二話もつ6.3

    3人の平均 26.3 / 40

  34. 34

    ダンジョン

    賞金2000万円のダンジョン踏破配信、優勝候補は52歳の元自衛官

    賞金2000万円のダンジョン踏破配信で、52歳の元自衛官が優勝を狙う

    賞金2000万円と52歳という二つの数字が、対照になっている。若さで勝つ話ではないと最初から分かる。配信ものの中では主人公の設定がいちばん新しい。

    • 世界が立つ8.0
    • 続きが気になる6.0
    • 新しい6.3
    • 十二話もつ6.0

    3人の平均 26.3 / 40

  35. 35

    ダンジョン

    「時給650円は安すぎる」ダンジョン内バイトの実態を配信した結果

    低時給のダンジョン内バイトの実態を配信したら思わぬ反響を呼んだ

    時給650円は安すぎる。金額が小さいほうに振れているのが、この型の中では珍しい。稼ぐ話ではなく、働かされる話として読める。

    • 世界が立つ7.7
    • 続きが気になる6.0
    • 新しい6.7
    • 十二話もつ6.0

    3人の平均 26.3 / 40

  36. 36

    令嬢+職能

    養蜂場を継いだ勘当令嬢、蜜の結晶で密造酒の産地を当てる

    実家を追われ養蜂で身を立てた娘が、蜜の結晶具合から密造酒の出所を突き止める

    蜜の結晶の具合で産地が分かる。養蜂という地味な仕事に、鑑定の目を持たせている。勘当された身の上が、実家に戻らない理由になっている。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる6.3
    • 新しい6.3
    • 十二話もつ6.3

    3人の平均 26.0 / 40

  37. 37

    聖女・追放

    追放された聖女、養蜂村で蜂毒アレルギーの治療薬を作り輸出品にする

    追放された聖女が養蜂村で蜂毒アレルギーの治療薬を開発し輸出品にする

    蜂毒アレルギーの治療薬を輸出品にする。治すだけで終わらず、村の産業にするところまで題名に入っている。話の終わりが見えているぶん、設計はしやすい。

    • 世界が立つ7.7
    • 続きが気になる5.7
    • 新しい6.3
    • 十二話もつ6.3

    3人の平均 26.0 / 40

  38. 38

    悪女・復讐

    悪女と噂された女商人、船団を沈めた海賊の背後にいた商会を保険金詐欺で訴える

    悪女と噂された女商人が海賊事件の背後にいた商会を保険金詐欺で訴える

    海賊の背後にいた商会を、剣ではなく保険金詐欺で訴える。復讐の手段が法廷なのがいい。長いのが難点だが、中身は最後まで具体的。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる6.3
    • 新しい6.0
    • 十二話もつ6.7

    3人の平均 26.0 / 40

  39. 39

    ダンジョン

    「登録者数が伸びない」ダンジョン内の食材紹介配信、5年目の記録

    伸び悩みながらも5年続けるダンジョン食材紹介配信者の地道な記録

    登録者数が伸びない、と自分から言ってしまう配信ものは珍しい。5年目という数字が、諦めていないことを示している。等身大の方向に振った一本。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる6.0
    • 新しい6.7
    • 十二話もつ6.3

    3人の平均 26.0 / 40

  40. 40

    令嬢+職能

    海図を描き直す出戻り令嬢、暗礁の位置がひとつずれていた

    離縁して実家の海運業を継いだ娘が、古い海図の誤りから座礁事故の真相に迫る

    暗礁の位置がひとつずれていた。ずれが一箇所だけ、というのが効いている。出戻りという立場は、実家の仕事に口を出す理由として自然。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる7.0
    • 新しい6.0
    • 十二話もつ6.0

    3人の平均 26.0 / 40

  41. 41

    商い・職人

    石鹸職人、貴族街の下水税を肩代わりして商圏を丸ごと買う

    下水税の肩代わりを条件に貴族街の商圏を一括で押さえる職人

    下水税を肩代わりして商圏を買う。石鹸職人が下水に目をつける理屈も通っている。商いものの中では、一手の大きさがいちばん気持ちいい。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる6.0
    • 新しい6.3
    • 十二話もつ6.7

    3人の平均 26.0 / 40

  42. 42

    ダンジョン

    測量士としてダンジョンの境界線を引く、42歳の淡々とした仕事録

    42歳の測量士が、ダンジョンと住宅地の境界線を淡々と測量していく記録

    測量士がダンジョンの境界線を引く。戦わない、淡々とした、と自分で言っているのがこの題の価値。42歳という年齢も含めて、平熱で通す宣言になっている。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる5.7
    • 新しい7.3
    • 十二話もつ5.7

    3人の平均 26.0 / 40

  43. 43

    商い・職人

    印刷職人、活字の特許を取らずに写本ギルドを潰しにかかる

    特許を取らない戦略で写本ギルドの独占を切り崩す印刷職人

    特許を取らずに潰しにかかる。守らないことが武器になる、という逆の一手。印刷と写本という新旧の対立も分かりやすい。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる6.0
    • 新しい6.7
    • 十二話もつ6.3

    3人の平均 26.0 / 40

  44. 44

    令嬢+職能

    男爵令嬢、刺繍の針目ひとつで暗殺者の利き手を当てる

    刺繍師として身を立てた令嬢が、傷跡に残る針目の癖から刺客の正体を突き止める

    針目の癖で利き手を当てる。刺繍という職能が、そのまま鑑識になる。型としては見慣れているが、精度は高い。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる6.3
    • 新しい5.7
    • 十二話もつ6.3

    3人の平均 25.7 / 40

  45. 45

    中華・和風

    「この反物、御禁制の色でございます」大奥に上がった機屋の娘

    機屋出身で大奥の御用を務める娘が、禁色の反物を見破り抜擢される

    御禁制の色、という一語で身分と法度が同時に立つ。機屋の娘が大奥に上がるという経歴も、色を見分けられる理由になっている。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる6.3
    • 新しい6.0
    • 十二話もつ6.3

    3人の平均 25.7 / 40

  46. 46

    聖女・追放

    「聖痕が消えただけで、腕まで消えたわけではありません」宮廷魔導医、辺境の診療所へ

    聖痕消失で宮廷を追われた魔導医が辺境の診療所で腕を振るう

    聖痕が消えただけで腕まで消えたわけではない。この一言に、この人物の矜持が全部入っている。追放ものの台詞としては、いちばん品がいい。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる6.3
    • 新しい6.0
    • 十二話もつ6.3

    3人の平均 25.7 / 40

  47. 47

    中華・和風

    「証文の判が、二枚とも贋物でございます」廻船問屋の帳付け女

    廻船問屋で帳付けをする女が、証文の印判の違いから詐欺取引を暴く

    判が二枚とも贋物。帳付けの女が最初に気づく、という順番が正しい。証文という物が中心にあるので、話が物のやり取りで進む。

    • 世界が立つ7.3
    • 続きが気になる6.7
    • 新しい5.3
    • 十二話もつ6.3

    3人の平均 25.7 / 40

  48. 48

    中華・和風

    湯屋の垢すり女、痣の色ひとつで折檻の証拠を掴む

    湯屋で垢すりを務める女が、客の体に残る痣の色から折檻の証拠を掴み訴え出る

    痣の色で折檻の時期が分かる。湯屋は人が裸になる場所なので、隠しごとが見える理由が要らない。垢すりという立場も含めて、見る位置がよく考えられている。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる6.7
    • 新しい5.7
    • 十二話もつ6.3

    3人の平均 25.7 / 40

  49. 49

    商い・職人

    転生した行商人、値切られる前に定価を石板に彫って回る

    値切り交渉を封じるため定価を石板に刻んで回る転生行商人

    定価を石板に彫って回る。値切りを封じるための手が、物理的で可笑しい。転生ものの知識チートを、いちばん小さく使った例。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる6.0
    • 新しい7.0
    • 十二話もつ5.7

    3人の平均 25.7 / 40

  50. 50

    商い・職人

    陶器職人、割れやすい皿より先に割れない保証書を売る

    皿そのものより先に破損保証という仕組みを売る陶器職人

    皿より先に保証書を売る。壊れることを前提に商売を組み替える発想が新しい。陶器職人という古い職業と、保険という新しい仕組みの落差が効いている。

    • 世界が立つ7.0
    • 続きが気になる5.7
    • 新しい7.0
    • 十二話もつ6.0

    3人の平均 25.7 / 40

51位〜100位

ここから下は理由を書いていません。題名だけ置いておきます。

  1. 51養蜂家が届けた一瓶の蜂蜜、翌朝には「聖女の奇跡」と噂になっていた勘違い
  2. 52「祝福より先に、包帯を替えましょう」宮廷を追われた聖女、傭兵団の従軍医になる聖女・追放
  3. 53帳簿をつけるスライム、伝票が合わない日は餌をくれないテイマー
  4. 54「保険金は出せません」ダンジョン損害査定員、38歳課長の見積もり日記ダンジョン
  5. 55月収120万円、正体はダンジョン内の温泉を掘り当てた元銀行員ダンジョン
  6. 56鍛冶屋の娘、父の借金を武具ではなく釘の大量注文で返す商い・職人
  7. 57聖女失格の烙印を押された女、国境の関所で検疫医になり密輸病を止める聖女・追放
  8. 58太医院の薬童、脈の乱れひとつで妃の懐妊の偽りを見破る中華・和風
  9. 59寺の経文写し、位牌の戒名ひとつで殺しの動機を知る中華・和風
  10. 60「解約手続きの前に、お祓いを一つ挟ませてください」不動産屋の退去対応現代あやかし
  11. 61パーティを追放された荷担ぎ、担ぐ荷の重さで敵の数を言い当てるハズレ職
  12. 62錠前職人、鍵の複製を禁じる代わりに修理を無料にする契約商い・職人
  13. 63塩加減見だった俺、厨房をクビになった理由は「舌が良すぎるから」だったハズレ職
  14. 64「木は切り株が全部覚えております」林業を継いだ侯爵未亡人令嬢+職能
  15. 65「悪女で構いません、この証書だけはお返ししませんの」高利貸しの娘の宣言悪女・復讐
  16. 66「香の焚き方が、いつもと違いますわ」大奥の香番見習い中華・和風
  17. 67質屋の女主人、婚約破棄されたその足で元婚約者の借金証文を買い占める婚約破棄
  18. 68「わたくしの祈りより、この膏薬の方が効きますよ」偽聖女、商隊の従軍薬師になる聖女・追放
  19. 69仕立て屋、採寸せずに服が縫える技を教会に高値で売る商い・職人
  20. 70「湯を沸かすだけ」と蔑まれた湯沸かし番、沸かした湯で毒を消し去るハズレ職
  21. 71井戸端の洗い物係だった俺、屋敷を追われたが布に染みた匂いが密談を暴くハズレ職
  22. 72悪辣と噂された商家の後妻、義弟の使い込みを十年分の帳簿で暴き相続権を守る悪女・復讐
  23. 73祝言の酒、四度目の杜氏は今度こそ濁らせない死に戻り
  24. 74蜂蜜職人、養蜂の権利を教会から買い取って甘味を独占する商い・職人
  25. 75「配達員には向いてませんが監査には向いています」カラスを飼う税務官テイマー
  26. 76悪女を演じた伯爵令嬢、婚約者の浮気相手の実家に売掛金を一括請求させる悪女・復讐
  27. 77味見役、王宮をクビになった理由は「毒に強すぎるから」だったハズレ職
  28. 78「台帳を書くだけの係」と見限られた俺、書き溜めた帳面が横領を暴く証拠になるハズレ職
  29. 79「消防団を招集します」ダンジョン火災の消火に走る兼業消防団員ダンジョン
  30. 80井戸掃除係の俺、村を追われたが掃除した井戸の底で古代遺跡を見つけたハズレ職
  31. 81使い走りの俺がクビになった日、覚えた道筋から密輸の経路が暴かれたハズレ職
  32. 82「未払いの家賃、伯爵夫人でもお待ちできませんの」セリフ型
  33. 83蜂蜜商、砂糖の専売に負けず甘味の卸先を薬屋に変える商い・職人
  34. 84ゴミの出所を辿っただけの掃除屋、正体は「裏社会の帝王」という噂の主だった勘違い
  35. 85「お茶しか飲まないんです」火竜を飼う宿屋の女将、火は起こさせないテイマー
  36. 86灯台守の男、拾った卵から孵ったのはただの海鳥だった、と思っていたテイマー
  37. 87大奥の御髪番、髪の結い方ひとつで身代わりの女中を見破る中華・和風
  38. 88帳簿を食べて生きるスライム、経理の粗を見つけると太るテイマー
  39. 89薬種問屋の下女、薬研に残った粉で主人殺しを見抜く中華・和風
  40. 90刺繍の意匠師になった侯爵未亡人、家紋の刺し方が偽の跡継ぎを暴く令嬢+職能
  41. 91薬種問屋の薬研番、粉の色むらひとつで毒の混入時期を知る中華・和風
  42. 92国境警備の老兵、育てた鷹が密輸船の航路を覚えていたテイマー
  43. 93聖女の座を降ろされた女、酪農村で乳熱の治療法を伝え乳量を戻す聖女・追放
  44. 94追放先の港町で、元聖女は船医となり壊血病の予防食を積ませる聖女・追放
  45. 95石工、墓石より先に橋の修理契約で稼ぐ堅実な商い商い・職人
  46. 96通訳の私、ただ言葉を訳しているだけなのに「大陸を統べる賢者」にされている勘違い
  47. 97馬主の令嬢、破談の代わりに競走馬の血統書を全て持ち去る婚約破棄
  48. 98清掃請負業者としてダンジョン内の粉塵を掃除する、50代主婦の副業ダンジョン
  49. 99年収900万を稼ぐダンジョン配信主婦、夫には内緒で始めたダンジョン
  50. 100悪女と呼ばれた伯爵未亡人、亡夫の遺言状を公開し愛人への遺贈を無効にする悪女・復讐

1040本を全部見る → ← 手で選んだタイトル案へ