タイトル案
次に書く物語の、題名の候補
題名から先に考えるための棚です。分け方は想像ではなく実測で、 カクヨムの週間・年間と、小説家になろうの総合・注目のランキングをに見て、 実際に上位を占めていた型に合わせてあります。 通りそうな題が出たら企画案に昇格させ、 企画書・世界観・登場人物・伏線表・各話プロットの五つを書いてから第一話に入ります。
101本・13の型。うち7本は企画案まで書いてあります。
セリフ型(なろう女性向けの主流)9本
いま日間・週間を最も占めている形。登場人物の言葉をそのまま題にする。誰が誰に言っているかが分からないまま、状況だけが立ち上がる。疑問形・反語・言い切りのどれか。
- 1「離縁してくださいと申し上げたのは、わたくしですが」
- 2「あなたの妻でいる理由が、もう見つかりません」
- 3「雑に扱っていいと言ったのは、あなたでしょう」
- 4「泣いていないので、心配なさらないでください」
- 5「では、わたくしの取り分をいただきます」
- 6「聞こえなかったことにしますね、今日だけ」
- 7「わたくし、悪女でよろしいのでしょう?」
- 8「証文はこちらにございます、旦那様」
- 9「もう一度おっしゃって。書き留めますので」
婚約破棄・離縁 + ざまぁ + ハッピーエンド8本
なろうで最も多いタグの組み合わせ。学園は使えないので、社交界・宮廷・商家でやる。破棄される側が最初から準備を終えているのが今の型。
- 10悪女と呼ばれた侯爵夫人は、離縁状に判を押してから本気を出す企画案あり
- 11婚約破棄された翌朝、わたくしの荷物はもう馬車の中でした
- 12破棄されたので、持参金と一緒に鉱山も返していただきます
- 13十年連れ添って離縁された妻は、家の鍵を全部持っていた
- 14婚約破棄の場で、わたくしは拍手をしてしまいました
- 15捨てられた妻ですが、帳簿はわたくしが付けておりました
- 16「不要」と言われた側室、後宮の水路を握っていた
- 17婚約破棄されて三日、まだ誰も夕食の献立を決められない
勘違い・過大評価(カクヨム最強級のタグ)8本
本人はまったくその気が無いのに、周りが勝手にすごい人だと思い込む型。地の文で自慢しなくていいので、読み口が軽くなる。
- 18誰が俺を「災厄の再来」なんて呼び始めたんだ
- 19雑用係の俺、なぜか全員から師匠と呼ばれている
- 20数を数えていただけなのに、軍師にされました
- 21断ったつもりが、全部引き受けたことになっていた
- 22挨拶しただけで同盟が結ばれた件
- 23帳簿を直したら、王家の陰謀を潰したことになっていた
- 24俺の独り言が、なぜか毎回、予言として記録されている
- 25ただの遅刻が、伝説の作戦だったことにされている
ハズレ職・ハズレスキルが実は強い + 追放8本
カクヨム上位の定番。職名を地味にするほど効く(回収士、掃除屋、ドローン操縦士のように、実在の職業に近い名前ほど強い)。
- 26ハズレ職〈仕分け係〉の俺、捨てられた物ほど高く直せる
- 27戦闘に使えないレアジョブ〈測量士〉、地図を書いたら戦況が変わった
- 28無能スキル〈数える〉が、軍の兵糧を全部見抜いた
- 29追放された〈包帯係〉、前線の傷が塞がらなくなる
- 30ハズレスキル〈においが分かる〉で、毒だけ先に見つける
- 31役立たずの〈鍵開け〉、開けてはいけない扉の前に立つ
- 32〈配達〉しかできない俺が、世界で一番早く着く
- 33使い道のない〈書き写し〉が、消えた契約書を全部覚えていた
悪役貴族・悪役令息 + 領地経営 + 具体的な期限8本
カクヨムの週間上位を占めている型。「◯年後に破滅」という期限と領地経営を組み合わせるのが現在の勝ち筋。
- 34転生したら滅びる家の三女でした ~十年後の処刑を回避します~企画案あり
- 35三年後に処刑される悪役貴族に転生したので、まず水路を引く
- 36五年後に取り潰される領地、今から種籾を数え直します
- 37破滅まで七百三十日、領民は三十人しかいない
- 38悪役令息に転生したが、原作にこの借金の話は無かった
- 39処刑される予定の当主ですが、帳簿だけは合わせておきます
- 40滅びる家の次男、税を一度もかけない国を作る
- 41あと四回の収穫で、この領地は潰れるらしい
現代ダンジョン + 配信 + 金額8本
カクヨム週間2位の型。年収・時給・円の金額を題名に入れるのが今の形。読者が損得で読み始められる。
- 42脱サラ三十歳、ダンジョン配信で年収一億を狙う
- 43時給千二百円の警備員、第七層の夜勤に当たる
- 44登録者ゼロの配信者、最深部に一人で立っていた
- 45【悲報】ワイの配信、気づいたら世界一位だった
- 46借金四百万、返済期限は九十日、潜るしかない
- 47素材を売って月十八万、それでも辞めない理由
- 48顔出しNGの探索者が、毎回うっかり歴史を変える
- 49切り抜き師が世界を救う話
現代ダンジョン ― 職業もの・周辺産業8本
戦闘ではなく、穴の周りにできた仕事。読者層の高い側に効く。説明が要らないのが最大の利点。
- 50ダンジョン対策課の窓口係 ~役所の万年係長、世界最深部に呼ばれる~企画案あり
- 51ダンジョン保険の査定員、事故現場で嘘だけを見抜く
- 52探索者専門の社労士、ブラックギルドを是正します
- 53第一層の清掃員、十年間ここしか掃いていない
- 54ダンジョン廃品回収業、今日も誰かの遺品を拾う
- 55素材卸の目利き、値付けひとつで業界が止まる
- 56地下三十階のコンビニ店長
- 57迷宮不動産 ~階層、売ります~
令嬢 + 地味な職能8本
なろうの注目ランキングに厚い層。令嬢に、現実にありそうな専門技能を一つだけ持たせる(古文書、薬、蜂蜜、刺繍、施療院)。学園ではなく職場で書ける。
- 58古い文字しか読めない令嬢が、消えた国境線を見つける
- 59養蜂だけが取り柄の伯爵令嬢、王家の毒味を任される
- 60施療院の記録係、死因が一つだけ合わないことに気づく
- 61刺繍しかできない令嬢、縫い目で偽物を見抜く
- 62図書室から出ない令嬢が、王国の帳簿を読んでしまった
- 63薬草しか触らない令嬢、戦場に呼ばれる
- 64鍵だけ作る令嬢、開けてはいけない部屋を任される
- 65数字にだけ強い令嬢、嫁ぎ先の商会を三月で立て直す
中華・和風 × ミステリ(後宮・大奥)8本
閉じた場所で身分の低い有能な女が謎を解く型。恋愛・推理・成り上がりを同時に満たせる。出版社側も常設の募集枠を作っている。
- 66後宮の毒見係は、味で嘘を見抜く
- 67大奥の薬草番、将軍の眠りを預かる
- 68後宮の洗濯係が、染みの位置で下手人を知る
- 69宮廷の記録係、書き換えられた日付に気づく
- 70冷宮に落とされた妃は、薬の本だけ持って入った
- 71香道指南役、匂いで毒を分ける
- 72皇后の影武者、本物より皇帝に詳しい
- 73妃になれなかった娘は、厨で真相を煮出す
短い断言・脱力8本
長い題が並ぶ中で、極端に短い題は逆に目を引く。なろうの注目一覧に「聖女が、壺」「娘は売りました」のような形が実際に並んでいる。中身が読めないことが、かえって押させる。
- 74娘は返してもらいます
- 75聖女、辞めました
- 76夫が、いない
- 77帳簿が、合う
- 78わたし、悪女です
- 79竜が、小さい
- 80城は売りました
- 81今日は何もしません
おっさん・中年・無自覚な育成8本
自分が最強なのではなく、育てた相手が強い。しかも本人は気づいていない。管理職世代の願望にいちばん合う。
- 82引退した元S級、教えるのだけは下手でした
- 83おっさん冒険者、拾った弟子が勝手に伝説になる
- 84四十五歳の補助職、若手の成長が止まらない
- 85万年二軍のコーチ、気づけば代表を全員育てていた
- 86異世界帰りの中年、日本でも結局おなじ仕事をしている
- 87定年退職した鍛冶師、弟子の剣が世界一になる
- 88おっさんの淹れる茶を飲むと、なぜか強くなる
- 89五十歳、初めてパーティを組む
回数を数える型(死に戻り・ループ・◯度目)8本
回数を題名に入れるのが今の形(七度目、四十七回目)。数字が入るだけで、読者は「何が起きたのか」を知りたくなる。
- 90死に戻り花嫁は、三度目の初夜で毒杯を割る企画案あり
- 91今日で四十七回目の、同じ晩餐会
- 92七度目の人生で、ようやく妹を助けられた
- 93十二時間しか生きられない私の、調査記録
- 94戻るたびに、殺され方が変わる
- 95三日前に戻る力、使うたび寿命が一年減る
- 96死ぬのは私だけ、覚えているのも私だけ
- 97九十九回目の朝、まだ誰も信じてくれない
そのほか(企画案にしたもの)4本
上の型から選んで、企画書・世界観・登場人物・伏線表・各話プロットまで書いたもの。ここまで来た題名には★を付けてある。
この棚の使い方
基準は一つで、題名だけで読者が中身を言えるか。言えないものは落とします。 いま強いのは、題名に約束か数字が入っているもの——金額、年数、回数、「ざまぁ少なめ」のように、 量を先に伝える形です。学園を舞台にした作品は運営方針で扱えないので、 令嬢・婚約破棄の型は社交界・宮廷・商家・職場に置き換えてあります。 どの型がなぜ効くのかは、各見出しの下に一行ずつ書きました。