ゴッドファーザー
The Godfather
- 作者
- フランシス・フォード・コッポラ
- 発表
- 1972年
- 国
- アメリカ
- 媒体
- 映画
マフィアの長ヴィトー・コルレオーネの一族で、堅気を望んでいた末息子マイケルが、抗争の中で後継者へと変貌していく物語。犯罪一家を家族の物語として描き、アメリカ映画の頂点と評される。
1972年に公開された。ギャングを取り締まりの対象としてではなく、掟と愛情を持つ一つの家の内側から描き、犯罪映画を家族と継承の悲劇へ書き換えた。家業から最も遠かった者が最も冷徹な当主になるというマイケルの弧は、権力が人を変える過程の描写として決定的であり、洗礼式と粛清を交互に映す終盤の編集は映画術の到達点とされる。続編とあわせ、アメリカという国の物語の裏面として読み継がれている。
この作品が使っている物語の型
- 家業を継ぐか否か跡取りとして期待される人物が、家業を継ぐかどうかの決断を迫られるプロット型。継ぐこと自体を美談にせず、継がない選択にも相応の重みを持たせると物語に緊張が生まれる。
- 世代の継承技術・仕事・価値観・因縁が親から子へ、師から弟子へと渡っていく過程を描くテーマ。継承がそのまま受け継がれるか、形を変えて受け継がれるかが主題の分かれ目になる。
- 正義の代償正しいことをした結果、当人が何かを失っていくというテーマ。正義を貫くこと自体は否定せず、その正しさが誰かを傷つける構造を丁寧に描くと安易な勧善懲悪から抜け出せる。