夜明け前

作者
島崎藤村
発表
1929–1935年
日本
媒体
小説

木曽馬籠宿の本陣当主・青山半蔵が、国学の理想を胸に明治維新を迎えながら、新時代に裏切られて狂死するまでを描く大長編。作者の父をモデルに、維新を民衆の側から問い直した歴史小説の金字塔。

1929年から1935年にかけて連載された。街道の宿場という定点から維新の激動を眺める構成により、歴史の転換が地方の生活者にとって何であったかを描き、勝者の物語としての維新像を相対化した。理想を信じた者が新体制に居場所を失っていく過程は、革命とその後を扱う物語の普遍的な型であり、木曽路はすべて山の中であるという書き出しとともに、日本の歴史小説の最高峰の一つに数えられる。

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