平家物語
- 作者
- 作者未詳
- 発表
- 1240年
- 国
- 日本
- 媒体
- 小説
平氏一門の栄華と滅亡を、源平の争乱を軸に描く軍記物語。琵琶法師の語りによって広まり、無常観を基調とする語り口は日本の物語の感性に深い影響を残した。
鎌倉時代、1240年頃までに原型が成立したと考えられている。特定の作者は伝わらず、語り継がれる中で増補・整理されて現在の形になった。一門の興隆から壇ノ浦での滅びまでを大きな弧として描き、個々の武将の挿話を積み重ねる構成は、歴史を物語として編む型の代表例となった。語り物として耳で享受された点も特徴で、文字文学と口承文芸の交差点に立つ作品として、後の軍記・歴史小説・演劇に素材と型を供給し続けた。
この作品が使っている物語の型
- 世代の継承技術・仕事・価値観・因縁が親から子へ、師から弟子へと渡っていく過程を描くテーマ。継承がそのまま受け継がれるか、形を変えて受け継がれるかが主題の分かれ目になる。
- 語られなかった歴史近しい相手にすら明かされなかった過去が、何かをきっかけに明らかになっていく主題。語らなかった理由そのものが人物像の核心に関わる。