STEINS;GATE
- 作者
- 志倉千代丸
- 発表
- 2009年
- 国
- 日本
- 媒体
- ゲーム
秋葉原の自称マッドサイエンティスト岡部倫太郎が、偶然完成した過去へメールを送る装置で歴史を改変し、その代償と向き合う想定科学アドベンチャー。タイムリープものの金字塔としてアニメ版とともに愛される。
2009年に発売された。軽率な歴史改変の積み重ねが、仲間の死という取り返しのつかない一点に収束し、以後は改変を一つずつ巻き戻す物語へ反転する構成が秀逸で、やり直す力の物語をやり直しの不可能性の物語として描いた。中二病的な言動の主人公が、繰り返す絶望の中で本物の覚悟を獲得していく人物の弧も強く、携帯電話とネット掲示板の文化を織り込んだ2000年代秋葉原の空気の記録としても価値を持つ。
この作品が使っている物語の型
- タイムリープ特定の時間を何度もやり直す、あるいは過去・未来へ移動するプロット型。ループの回数や規則を明確に設計しておかないと、緊張が読者に伝わらない。
- 成長と代償人物が何かを得るために別の何かを手放さざるを得ないという交換の構造を扱うテーマ。強く賢くなる過程で失われたものの重さを描けるかが鍵になる。