ドラえもん
- 作者
- 藤子・F・不二雄
- 発表
- 1969–1996年
- 国
- 日本
- 媒体
- 漫画
22世紀から来たネコ型ロボットのドラえもんが、気弱な少年のび太を未来の道具で助けては騒動を起こす一話完結型の生活ギャグ漫画。国民的キャラクターとして世代を超えて読み継がれ、アニメも半世紀近く続く。
1969年に連載が始まり、作者の逝去する1996年まで描き続けられた。便利な道具が必ず使い方を誤られて裏目に出るという型を確立し、一話の中に願望の実現とその代償を必ず両方描くことで、子ども向けでありながら教訓臭を免れている。人間ではない存在が家族の一員として居間に住み着くという設定は、異類同居ものの決定版であり、未来から来た存在が現在を変えようとする枠組みはタイムトラベル物語の入口として機能し続けている。
この作品が使っている物語の型
- 人間と人ならざるもの妖・精霊・付喪神など、人ではない存在と人間との間に結ばれる関係性。種としての違いを都合よく消さず、異質さを保ったまま心を通わせられるかが書きどころになる。
- タイムリープ特定の時間を何度もやり直す、あるいは過去・未来へ移動するプロット型。ループの回数や規則を明確に設計しておかないと、緊張が読者に伝わらない。
- 不器用な優しさ言葉や態度では上手く表せない優しさが、回りくどい行動としてしか現れない人物を描くテーマ。受け取る側がその不器用さを翻訳する過程に温かみが宿る。