スマーフ
Les Schtroumpfs
- 作者
- ペヨ
- 発表
- 1958年
- 国
- ベルギー
- 媒体
- 漫画
森の奥のキノコの家に暮らす、青い肌に白い帽子の小さな生き物スマーフたちを描くバンド・デシネ。1958年に別作品の脇役として登場したのち独立し、テレビアニメや商品を通じて世界的に知られるようになった。
集団の全員に同一の体型・同一の肌の色・同一の帽子を与えたうえで、一人につき特徴をひとつだけ足して区別するという設計になっている。眼鏡をかければ物知り、花を持てば夢想家、道具を持てば職人という具合に、追加された小道具や属性がそのまま名前と役割になる。基本形を共有させることで、何人描いても群れとして読め、必要な場面では個体が立ち上がる。少数の例外を置くことで序列や関係も一目で示され、大人数の群像を最小の描き分けで運用する方法として参照される。
この作品が使っている物語の型
- 居場所を作る元々存在した場所に馴染むのではなく、自分の手で新しい居場所を築き上げていく過程を描くテーマ。孤立していた人物同士が場そのものを作り出す点に焦点がある。
- 人間と人ならざるもの妖・精霊・付喪神など、人ではない存在と人間との間に結ばれる関係性。種としての違いを都合よく消さず、異質さを保ったまま心を通わせられるかが書きどころになる。
- 族に共通する形同じ族に属する者が一箇所を必ず共有しているという設定。共通点を先に立てておくからこそ、そこから外れた個体の意味が際立つ。
- 影絵で見分ける顔が見えなくても輪郭だけで誰かが分かる、という約束を物語に持ち込むモチーフ。形が名前の代わりを務めるぶん、形が狂った瞬間に人物の同一性が揺らぐ。