モルグ街の殺人
The Murders in the Rue Morgue
- 作者
- エドガー・アラン・ポー
- 発表
- 1841年
- 国
- アメリカ
- 媒体
- 小説
パリのモルグ街で起きた母娘惨殺事件の不可解な謎を、隠棲する青年デュパンが新聞記事と観察だけから解き明かす短編。世界最初の推理小説とされ、名探偵と語り手の相棒という形式をここで発明した。
1841年に発表された。内側から施錠された部屋という不可能状況、超人的な推理力を持つ探偵、その活躍を記録する友人の語り、無能な警察との対比という道具立てのほぼ全てが、この一編で同時に発明された。分析的知性そのものを物語の主役に据えた点が決定的で、後のホームズ以下、あらゆる名探偵はこの形式の子孫である。密室というジャンル最大の謎の型も、ここから始まった。
この作品が使っている物語の型
- 密室・限定空間外部との往来が絶たれた場所に人物を閉じ込め、その中でだけ起きる出来事を描くプロット型。空間の外に出られない理由の説得力が、物語全体の土台になる。
- 依頼人と探偵事件の解決を依頼する側とそれを引き受ける側という、限定された期間の契約関係から始まる関係性。事件が終われば終わるはずの関係に、それ以上の何かが芽生えるかが焦点になる。