星のカービィ
- 作者
- 桜井政博(HAL研究所)
- 発表
- 1992年
- 国
- 日本
- 媒体
- ゲーム
敵を吸い込んで吐き出す能力を持つ主人公カービィが、奪われた食べ物を取り返すために進むアクションゲーム。1992年にゲームボーイ用として発売され、以後長く続くシリーズの第一作となった。
主人公は円ひとつに小さな手足を付けただけの形で、階調の限られた携帯機の画面でも輪郭が潰れないよう設計されている。目と頬の紅の位置だけで顔が成立し、吸い込む・膨らむ・潰れるといった変形を加えても同一人物と分かる。制作の初期に作画用の仮の図形として置かれた丸がそのまま採用された経緯が作者によって語られており、開発上の間に合わせが最終的な造形になった例として知られる。単純な形は、後年の派生作品で色や装飾を変えた個体を大量に作る際にも基本形を崩さずに済む条件として働いている。
この作品が使っている物語の型
- マスコットという形式一体で完結し、記号として覚えられることを前提に置かれた登場人物の形式。造形が単純であるほど、その一点が崩れたときに異変の合図として強く働く。
- 影絵で見分ける顔が見えなくても輪郭だけで誰かが分かる、という約束を物語に持ち込むモチーフ。形が名前の代わりを務めるぶん、形が狂った瞬間に人物の同一性が揺らぐ。