画図百鬼夜行

作者
鳥山石燕
発表
1776年
日本
媒体
その他

伝承や語りの中にしか存在しなかった妖怪たちを、絵師鳥山石燕が一体ずつ絵に描き、名を添えて並べた妖怪画集。安永五年にあたる1776年に前篇の陰・陽・風の三巻が刊行され、後の妖怪図像の下敷きとなった。

一丁に一体ずつ、背景と姿勢を添えて妖怪を配置する体裁を取っており、名前と絵を一対一で対応させることで、地方ごとにばらばらだった怪異の呼び名を図像として固定していく設計になっている。姿の定まらない怪異に輪郭を与える作業は、後続の絵師や近代以降の妖怪創作が共通して参照できる辞書を用意することにつながった。続篇では石燕自身の創作と見られる妖怪も混ざっており、伝承の記録と新規の造形が同じ形式の中に並ぶ点も、図鑑的なキャラクター体系の出発点として注目される。

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