アステリックス
Astérix le Gaulois
- 作者
- ルネ・ゴシニ、アルベール・ユデルゾ
- 発表
- 1959年
- 国
- フランス
- 媒体
- 漫画
ローマ帝国に抗い続けるガリア人の小さな村を舞台に、小柄な戦士アステリックスと巨漢オベリックスの活躍を描くバンド・デシネ。1959年に雑誌ピロットの創刊号から連載が始まった。
主役の二人を、極端な小柄と極端な巨漢という体積の対比だけで組ませており、並んだ影を見ただけで判別できる設計になっている。村人にも吟遊詩人、鍛冶屋、魚屋、長老といった職能が割り当てられ、体型・髭・衣装の組み合わせが重複しないよう配置されている。名前は職能や性格を示す語呂合わせで作られており、姿・名前・役割の三つが同じ情報を指すため、多数の登場人物が出入りしても読者の記憶の負担が増えにくい構成になっている。
この作品が使っている物語の型
- 相棒(バディ)特定の任務や仕事のために組まされた二人が、互いを認め合っていく関係性。性格や手法の違いがぶつかり合いながらも、次第に欠かせない存在になっていく。
- 孤独と連帯一人でいることを選んだ、あるいは選ばされた人物が、他者との緩やかなつながりを見つけていくテーマ。連帯を「恋愛」に矮小化しないことが、このテーマ特有の難しさであり魅力でもある。
- 大きさの対比並んだときの大きさの違いを見せ場にするモチーフ。抱えられる、見上げる、追いつくといった動作が、そのまま力関係と時間の経過を語る。
- 影絵で見分ける顔が見えなくても輪郭だけで誰かが分かる、という約束を物語に持ち込むモチーフ。形が名前の代わりを務めるぶん、形が狂った瞬間に人物の同一性が揺らぐ。