未解明物語の核心初出: なんとかバニア編(2020年6〜7月、単行本1巻)

「なりたいやつ」とは誰なのか

なぜこんなことをするのかと問われて、返ってきたのは「なりたいやつがいる」という一言だった。その相手は最後まで現れない。

本文の内容に触れています。未読の方はご注意ください。内容は2026年9月時点のものです。連載中の作品です。説明の省略が徹底されており、作中で確定していることは他作品に比べて少なめです。ここでの「作中で確定していること」は、繰り返し描かれ、別の読み方の余地が乏しいものに絞っています。セイレーン編(2023年)・黒い流れ星編(2022年)・パジャマパーティーズ・涸れた編・スロット編・プリズン編・三ツ星レストラン編と、映画『人魚の島のひみつ』(2026年7月)の項目は2026年9月に追加しました。映画の項目は原作との相違点を扱い、映画だけで明かされる事柄は含めていません。

作中で確定していること

ここに書かれているのは推測ではなく、作品内で明示された事柄です。 仮説はすべてこの前提の上に立ちます。

競合する仮説(3件)

以下はいずれも読者による推測であり、作品が認めた答えではありません。 根拠と同じだけ反証も併記しています。

  1. この姿に価値を認める者がいるとする説

    有力

    小さくて愛らしい姿そのものに需要があり、それを求める誰かが世界のどこかにいるとする見方。

    根拠

    • わざわざ運び去ろうとしたのだから、渡す先がある。
    • 作中では姿の差が扱いの差に直結する場面が繰り返される。

    反証・弱点

    • 渡す先は一度も描かれていない。
    • 本人が欲しかっただけ、という読みも同じ描写で成り立つ。
  2. 本人が「なりたい」側だとする説

    根強い

    第三者ではなく、その存在自身がこの姿になりたかったとする見方。

    根拠

    • 自分の力だと述べており、依頼された様子は無い。
    • 三人ぶんまとめて持ち去ろうとするのは、注文としては不自然。

    反証・弱点

    • 「いるんじゃ」という言い方は、自分以外を指している。
  3. 姿を変えたい住人がいるとする説

    少数

    今の自分でいたくない住人が世界に一定数いて、その需要に応じているとする見方。

    根拠

    • のちに、別の姿になった住人が今のほうがいいと述べる場面がある。

    反証・弱点

    • その住人と、この場面を結ぶ描写は無い。

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