宝島
Treasure Island
- 作者
- ロバート・ルイス・スティーヴンソン
- 発表
- 1883年
- 国
- イギリス
- 媒体
- 小説
宿屋の息子ジムが手に入れた海賊の宝の地図をめぐり、一本足の料理番シルバーら海賊たちとの航海と争奪戦が繰り広げられる冒険小説。宝の地図・海賊像など、冒険物語の道具立ての多くを決定づけた。
1881年から雑誌連載され、1883年に刊行された。バツ印で宝のありかを示す地図、肩のオウム、一本足の船乗りといった本作の意匠は、以後の海賊イメージの事実上の標準になった。魅力的でありながら信用できない大人シルバーと少年ジムの関係が物語の芯であり、善悪の間を揺れる人物の魅力を児童文学に持ち込んだ点が新しかった。少年が冒険を経て大人の世界の複雑さを知るという型の完成形でもある。
この作品が使っている物語の型
- 地図目的地や隠された場所へ向かう道筋を示すモチーフ。地図の不完全さや古さが、旅の困難と手がかりの解釈という二重の面白さを生む。
- 成長と代償人物が何かを得るために別の何かを手放さざるを得ないという交換の構造を扱うテーマ。強く賢くなる過程で失われたものの重さを描けるかが鍵になる。
- 裏切り信頼していた相手に裏切られる、あるいは自分が裏切る側に回るテーマ。裏切りの動機に必然性を持たせられるかどうかが、物語の説得力を左右する。