転生したらスライムだった件
- 作者
- 伏瀬
- 発表
- 2013年
- 国
- 日本
- 媒体
- 小説
通り魔に刺されて死んだ会社員が、異世界で最弱の魔物スライムに転生し、捕食と模倣の能力で仲間を増やして魔物の国を築いていく物語。Web発の異世界転生ブームを代表する作品の一つ。
2013年から小説投稿サイトで連載され、2014年に書籍化された。転生ものの中でも、戦いより国づくり・共同体の運営を物語の中心に据えた点が特徴で、種族の違う魔物たちが一つの国に居場所を得ていく過程が主筋になっている。前世の常識を異世界の経営に応用するという発想は、この時期のWeb小説が共有した快楽の典型であり、書籍・漫画・アニメを通じて異世界転生というジャンルを一般層へ広げた立役者となった。
この作品が使っている物語の型
- 二度目の人生一度は人生を終えたかのような大きな挫折や喪失を経て、まったく別の場所や生き方で再出発することになるプロット型。前の人生の痕跡がどこまで残るかが焦点になる。
- 居場所を作る元々存在した場所に馴染むのではなく、自分の手で新しい居場所を築き上げていく過程を描くテーマ。孤立していた人物同士が場そのものを作り出す点に焦点がある。
- 人間と人ならざるもの妖・精霊・付喪神など、人ではない存在と人間との間に結ばれる関係性。種としての違いを都合よく消さず、異質さを保ったまま心を通わせられるかが書きどころになる。