モダン・タイムス
Modern Times
- 作者
- チャールズ・チャップリン
- 発表
- 1936年
- 国
- アメリカ
- 媒体
- 映画
工場のベルトコンベアで歯車のように働く男が職を失い、天涯孤独の少女と出会って支え合いながら生きる道を探す喜劇映画。機械文明と大恐慌の時代を笑いで撃った、チャップリンの放浪紳士ものの到達点。
1936年公開。トーキーの時代にあえてほぼサイレントの形式を守り、身体の動きだけで機械に飲み込まれる人間を表現した。歯車に巻き込まれる場面をはじめ、効率が人間を道具にする光景を笑いに変える手つきは、産業社会批判をユーモアの型に定着させたものとして、いまも引用され続ける。持たざる者同士が出会い、それでも歩いていくという結末は、社会派喜劇の基本形として後代の作品に受け継がれている。
この作品が使っている物語の型
- 職人気質と効率手間を惜しまない職人的なこだわりと、合理化・効率化を求める時代の要請とがぶつかり合うテーマ。どちらか一方を否定しない描き方が鍵になる。
- 集団の中の孤独大勢に囲まれていながら誰にも本心を明かせない孤独を描くテーマ。物理的な独りではなく、心理的な隔たりに焦点を当てる。
- 見知らぬ親切利害のない赤の他人から差し出された、名も告げない小さな親切が人物の人生に長く残り続ける様を描くテーマ。返しようのない恩をどう受け止めるかが核になる。