若草物語
Little Women
- 作者
- ルイザ・メイ・オルコット
- 発表
- 1868年
- 国
- アメリカ
- 媒体
- 小説
南北戦争で父が従軍する中、メグ・ジョー・ベス・エイミーの四姉妹が母を支えに助け合い、それぞれの夢と欠点に向き合いながら成長する物語。作家を志す次女ジョーの造形で、少女文学の原点となった。
第一部は1868年に刊行された。性格の異なる四姉妹それぞれに視点と物語を配分する構成は、姉妹・仲間の群像を描く物語の基本設計となり、とりわけ結婚より執筆を選ぼうとするジョーの人物像は、自立を志す少女の文学的な原型として世界中の読者と作家に影響を与えた。貧しさの中の工夫と家庭の温かさを丁寧に描く生活描写も本作の魅力で、家族小説と成長小説を結んだ古典として読み継がれている。
この作品が使っている物語の型
- 兄弟姉妹生まれた時から比較され続ける、あるいは互いをよく知りすぎているという特有の距離感を持つ関係性。血のつながりゆえに断ち切れない結びつきが物語の軸になる。
- 成長と代償人物が何かを得るために別の何かを手放さざるを得ないという交換の構造を扱うテーマ。強く賢くなる過程で失われたものの重さを描けるかが鍵になる。