HUNTER×HUNTER
- 作者
- 冨樫義博
- 発表
- 1998年
- 国
- 日本
- 媒体
- 漫画
ハンターである父を探すため少年ゴンが試験に挑み、仲間とともに危険な世界へ踏み込んでいく冒険漫画。制約と誓約を軸にした能力体系「念」の設計で、バトル漫画の理屈の水準を引き上げた。
1998年に連載が始まり、長期の休載を挟みながら続いている。自らに制約を課すほど能力が強まるという念能力の設計は、戦闘を火力の比べ合いから条件と読み合いの勝負へ変え、以後の能力バトルの共通言語となった。冒険の目的だった父との対面が物語の終着点にならない構成、敵であるはずの蟻の王が人間性の問いの中心になるキメラアント編など、少年漫画の枠組み自体を実験台にする作風が際立つ作品である。
この作品が使っている物語の型
- アイデンティティの探求自分が何者であるかを、出自や役割ではなく自分自身の選択によって定義し直そうとする人物を描くテーマ。答えを外から与えず、迷う過程そのものを中心に据える。
- 成長と代償人物が何かを得るために別の何かを手放さざるを得ないという交換の構造を扱うテーマ。強く賢くなる過程で失われたものの重さを描けるかが鍵になる。