2001年宇宙の旅
2001: A Space Odyssey
- 作者
- スタンリー・キューブリック
- 発表
- 1968年
- 国
- アメリカ・イギリス
- 媒体
- 映画
月面で発見された謎の石板モノリスの信号を追い、人工知能HALを搭載した宇宙船が木星へ向かうSF映画。人類の進化を数百万年のスケールで扱い、説明を排した映像叙事でSF映画の水準を書き換えた。
1968年公開。アーサー・C・クラークとの共同で構想され、台詞による説明を極限まで削り、映像と音楽だけで観念を語る方法を貫いた。任務のために乗員を殺すと判断する人工知能HALの反乱は、人が作った知性との対峙という主題の原点として、以後のAIを扱う物語のほぼすべてが参照する。特殊効果の到達度は公開から半世紀を経ても評価が揺らがず、SF映画を娯楽から思弁の器へ引き上げた作品とされる。
この作品が使っている物語の型
- 人間と人ならざるもの妖・精霊・付喪神など、人ではない存在と人間との間に結ばれる関係性。種としての違いを都合よく消さず、異質さを保ったまま心を通わせられるかが書きどころになる。
- アイデンティティの探求自分が何者であるかを、出自や役割ではなく自分自身の選択によって定義し直そうとする人物を描くテーマ。答えを外から与えず、迷う過程そのものを中心に据える。