ゴジラ
- 作者
- 本多猪四郎
- 発表
- 1954年
- 国
- 日本
- 媒体
- 映画
水爆実験で目覚めた巨大生物ゴジラが東京を蹂躙し、科学者たちが自らの発明の使用をめぐって苦悩する特撮映画。戦争と核の記憶を怪獣に託した第一作は、以後70年続くシリーズと怪獣映画というジャンルを生んだ。
1954年公開。単なる怪物映画ではなく、空襲と原水爆の記憶が生々しい時代に、災厄の象徴として怪獣を描いた点に第一作の特質がある。兵器になり得る発明を持った科学者が、その拡散を防ぐために発明ごと自分を消すという結末は、科学者の責任という主題を怪獣映画の枠内で描き切った。円谷英二による着ぐるみとミニチュアの特撮技術は日本特撮の礎となり、ゴジラは国境を越えた文化的アイコンへ成長した。
この作品が使っている物語の型
- 日常が壊れる一日何の変哲もない一日の中に、それまでの日常を根底から変えてしまう出来事が紛れ込む主題。事件の大小よりも「その日から何かが違って見える」感覚を描く。
- 人間と人ならざるもの妖・精霊・付喪神など、人ではない存在と人間との間に結ばれる関係性。種としての違いを都合よく消さず、異質さを保ったまま心を通わせられるかが書きどころになる。
- 自己犠牲自分の利益や安全、時には命そのものを差し出して他者や大義を守ろうとする人物を描くテーマ。犠牲を美化しすぎず、遺された側の痛みまで描けるかが要になる。