ガラスの仮面
- 作者
- 美内すずえ
- 発表
- 1976年
- 国
- 日本
- 媒体
- 漫画
演劇にすべてを懸ける少女・北島マヤが、ライバル姫川亜弓と競い合いながら、幻の名作「紅天女」の主演を目指す演劇漫画。1976年に始まり今なお完結していない、少女漫画史上屈指の長期連載。
1976年に連載が始まり、長い中断を挟みながら現在も完結していない。無名の少女が代役の舞台で観客を飲み込むといった、演技の力そのものを漫画の画面で伝える演出に優れ、劇中劇を幾つも本気で構築する構成は演劇ものの金字塔となった。天賦の才のマヤと、名女優の娘として努力で立つ亜弓という対照は、好敵手の造形の教科書とされる。舞台に立つことの狂気と喜びを描いて、読者を半世紀にわたり待たせ続けている。
この作品が使っている物語の型
- ライバル同じ分野・同じ舞台で競い合う対等な関係性。敵ではなく、認め合っているからこそ負けたくないという感情が、独特の緊張と敬意を生む。
- 代役が本役になる急な事情で主役の代わりを務めることになった人物が、その経験を通じて本物の実力や自信を得ていくプロット型。仮初めの役目が本物に変わる過程を描く。
- 期待に応える重荷周囲からの期待に応え続けることが、いつの間にか本人の意志を置き去りにしていく重さを描くテーマ。応えることをやめた瞬間に何が起きるかが焦点になる。