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3 作品(小説0件・イラスト3件)
真夜中のホテル。街の灯がぼやけて滲む窓に、雨が幾筋も伝っている。黒い絹のローブをまとった女がガラスに手を触れ、その向こうの光を見ている。声はなく、部屋の灯りだけが低く点いている。
閉館後の古い図書館。高い窓から月の光が落ち、書架のあいだに蝋燭がいくつも灯っている。緑のドレスの女と、上着姿の男が、言葉の要らない距離で向かい合っている。本の背表紙だけが静かに二人を囲んでいる。
雪の降る夜の貸切露天。石灯籠の明かりが湯面に長く伸び、立ちのぼる湯気が視界のほとんどを白く埋めている。髪を結い上げた後ろ姿がひとつ、湯に浸かっている。松の枝に積もった雪が、音もなく落ちる。
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