新世紀エヴァンゲリオン
- 作者
- 庵野秀明
- 発表
- 1995–1996年
- 国
- 日本
- 媒体
- アニメ
謎の敵・使徒と戦うため、十四歳の少年少女が人型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗ることを強いられる物語。ロボットアニメの型を借りながら登場人物の内面へ深く踏み込み、放送後に社会的な議論を巻き起こしたテレビアニメ史の画期。
巨大ロボットに乗って戦うという継承されてきた型を踏まえつつ、「なぜ乗るのか」「他者とどう関わるのか」という問いへ物語の重心を移した点が決定的だった。組織や親から期待を課される子どもの心理を、実験的な演出と情報の断片的な提示で描き、視聴者に解釈を委ねる作りはテレビアニメの表現水準を塗り替えた。放送終了後も考察と再解釈が続き、深夜アニメ以降のオタク文化全体に影響を残した作品である。
この作品が使っている物語の型
- 集団の中の孤独大勢に囲まれていながら誰にも本心を明かせない孤独を描くテーマ。物理的な独りではなく、心理的な隔たりに焦点を当てる。
- 期待に応える重荷周囲からの期待に応え続けることが、いつの間にか本人の意志を置き去りにしていく重さを描くテーマ。応えることをやめた瞬間に何が起きるかが焦点になる。
- アイデンティティの探求自分が何者であるかを、出自や役割ではなく自分自身の選択によって定義し直そうとする人物を描くテーマ。答えを外から与えず、迷う過程そのものを中心に据える。